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20年を迎えた介護保険の足取りを振り返る

保険研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 三原 岳
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1――はじめに~20年を迎えた介護保険の足取りを振り返る~
2――介護保険制度創設の過程
1|制度創設の背景
2|審議会での調整難航、与党が主導
3――介護保険制度の特色
1|契約制度の採用
2|民間活力の活用
3|地方分権の重視
4|費用抑制のメカニズム導入
4――これまでの介護保険制度改正の経緯(1)~財政逼迫への対応~
1|20年間の制度改正を振り返る
2|介護保険財政の逼迫
3|難しい財政改革
5――これまでの介護保険制度改正の経緯(2)~地域支援事業の変遷~
1|創設時点の議論
2|地域支援事業を拡大した2015年度改正
3|「通いの場」拡大を意識した2021年度制度改正
4|地域支援事業が多用される理由
6――20年の変化(1)~自立の変容~
1|制度創設時の「自立」
2|「自立支援介護」の浮上
7――20年の変化(2)~措置への回帰傾向~
1|給付の権利性
2|地域ケア会議が持つ5つの機能
3|地域ケア会議が持つ措置的な側面
8――20年の変化(3)~集権化の動き~
1|地方分権の「試金石」としての介護保険
2|保険者機能強化推進交付金による誘導
9――20年の変化(4)~制度の複雑化~
1|負担と給付の関係明確化
2|財政構造の複雑化
3|サービスコードの複雑化
10――有効な解決策が見えない人手不足
11――おわりに
※ 本稿は2020年4月1・10日発行「基礎研レポート」を加筆・修正したものである。
(2021年07月06日「ニッセイ基礎研所報」)
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03-3512-1798
- プロフィール
【職歴】
1995年4月~ 時事通信社
2011年4月~ 東京財団研究員
2017年10月~ ニッセイ基礎研究所
2023年7月から現職
【加入団体等】
・社会政策学会
・日本財政学会
・日本地方財政学会
・自治体学会
・日本ケアマネジメント学会
【講演等】
・経団連、経済同友会、日本商工会議所、財政制度等審議会、日本医師会、連合など多数
・藤田医科大学を中心とする厚生労働省の市町村人材育成プログラムの講師(2020年度~)
【主な著書・寄稿など】
・『必携自治体職員ハンドブック』公職研(2021年5月、共著)
・『地域医療は再生するか』医薬経済社(2020年11月)
・『医薬経済』に『現場が望む社会保障制度』を連載中(毎月)
・「障害者政策の変容と差別解消法の意義」「合理的配慮の考え方と決定過程」日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク編『トピック別 聴覚障害学生支援ガイド』(2017年3月、共著)
・「介護報酬複雑化の過程と問題点」『社会政策』(通巻第20号、2015年7月)ほか多数
三原 岳のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
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2025/02/17 | 政策形成の「L」と「R」で高額療養費の見直しを再考する-意思決定過程を詳しく検討し、問題の真の原因を探る | 三原 岳 | 研究員の眼 |
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