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ホテル市況は好調持続。物流市場は空室率が高止まり-不動産クォータリー・レビュー2024年第3四半期

金融研究部 主任研究員 吉田 資
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1.経済動向と住宅市場
経済産業省によると、7-9月期の鉱工業生産指数は前期比▲0.4%と2四半期ぶりの減産となった(図表-1)。業種別では、電子部品・デバイスが前期比+7.7%と高い伸びとなった一方、工場の稼働停止の影響で自動車が同▲4.1%と減産になったほか、生産用機械が同▲5.6%、汎用機械が同▲2.7%と落ち込んだ。
ニッセイ基礎研究所は、9月に経済見通しの改定を行った。実質GDP成長率は2024年度+0.7%、2025年度+1.1%を予想する(図表-2)2。2024年度後半以降は、民間消費、設備投資を中心に潜在成長率を若干上回る年率1%前後の成長が続く見通しである。
2.地価動向
3.不動産サブセクターの動向
また、日経不動産マーケット情報(2024年11月号)によると、東京ビジネス地区のオフィス成約賃料は22エリア中13エリアで賃料の上限または下限が半年前と比べて上昇した4。
3 いずれの都市も賃料は前年比プラスとなっている。2024年9月時点の平均募集賃料は、札幌(前年同月比+5.5%)・仙台(+1.2%)・横浜(+2.0%)・名古屋(+1.9%)・大阪(+1.6%)・福岡(+2.4%)となっている。
4 上昇幅が最も大きかったエリアは「渋谷駅周辺」で、半年前と比べて下限が2,000円、上限が4,000円上昇し、成約水準は3.0万円~3.9万円となった。
5 吉田資『「東京都心部Aクラスビル市場」の現況と見通し(2024年9月時点)』(ニッセイ基礎研究所、不動産投資レポート、2024年09月26日)
(2024年11月11日「不動産投資レポート」)
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03-3512-1861
- 【職歴】
2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
2018年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)
吉田 資のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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