- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 米国個人年金市場の動向(2022年11月)-「プロテクション」重視で成長を目指す米国個人年金販売-
2022年11月08日
米国個人年金市場の動向(2022年11月)-「プロテクション」重視で成長を目指す米国個人年金販売-
リムラは、こうした分類に沿って、各年の個人年金販売実績を見直しており、今後は何らかの最低保証やダウンサイドリスクに対する保護(プロテクション)を付した商品や商品+生存給付特約の組み合わせが個人年金販売の推進力となるだろうと結論している。
グラフ4は、冒頭に紹介したリムラのニュースリリースの中に掲載されていた「今後数年間は、プロテクション(保証・保護)が個人年金販売の推進力となると予測される」と題するグラフを転載したものである。ここでもリムラのこうした見方を確認することができる。
なお、グラフ中の資産形成重視型の販売とは、「元本の市場実績に応じた成長」を加入目的として重視する販売、支払いの保証に焦点を当てた販売とは、「今すぐの保証された生涯にわたる支払い」、「後ほどの保証された生涯にわたる支払い」を重視する商品の販売、保証に焦点を当てた販売とは、「元本の保証と成長」を重視する商品の販売と捉えることができるだろう。
グラフ4は、冒頭に紹介したリムラのニュースリリースの中に掲載されていた「今後数年間は、プロテクション(保証・保護)が個人年金販売の推進力となると予測される」と題するグラフを転載したものである。ここでもリムラのこうした見方を確認することができる。
なお、グラフ中の資産形成重視型の販売とは、「元本の市場実績に応じた成長」を加入目的として重視する販売、支払いの保証に焦点を当てた販売とは、「今すぐの保証された生涯にわたる支払い」、「後ほどの保証された生涯にわたる支払い」を重視する商品の販売、保証に焦点を当てた販売とは、「元本の保証と成長」を重視する商品の販売と捉えることができるだろう。
さいごに
以上、ダイナミックに商品構成を変えながら成長を続ける最近の米国生保業界の個人年金販売の動向を見てきた。
加入目的に焦点を当てた商品販売動向の見方等、米国らしい考え方は、わが国でも参考になるものと思われる。
今後も米国生保市場における個人年金の動向に目を配っていきたい。
加入目的に焦点を当てた商品販売動向の見方等、米国らしい考え方は、わが国でも参考になるものと思われる。
今後も米国生保市場における個人年金の動向に目を配っていきたい。
(2022年11月08日「保険・年金フォーカス」)
経歴
松岡 博司のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/03/13 | 英国生保市場の構造変化-年金事業への傾斜がもたらした繁忙とプレーヤーの変化- | 松岡 博司 | 基礎研レポート |
2024/03/12 | 主要国の生保相互会社の状況-各国で株式会社と相互会社の競争と共存が定常化-デジタル化等の流れを受けた新しい萌芽も登場- | 松岡 博司 | 基礎研レポート |
2023/09/05 | コロナパンデミック前後の英国生保市場の動向(1)-年金を中核事業とする生保業績- | 松岡 博司 | 保険・年金フォーカス |
2023/07/19 | インド生保市場における 生保・年金のオンライン販売の動向-デジタル化を梃子に最先端を目指す動き- | 松岡 博司 | 保険・年金フォーカス |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2025年01月23日
グローバル株式市場動向(2024年12月)-米国金利上昇や欧州の政治的混乱により下落 -
2025年01月23日
貿易統計24年12月-10-12月期の外需寄与度は前期比0.3%程度のプラスに -
2025年01月22日
トランプ政権始動、円相場の行方は関税次第に~マーケット・カルテ2月号 -
2025年01月22日
日本の株式インデックスは長期投資に向いているのか~なぜ海外の主要な株式インデックスは上昇してきたのか -
2025年01月22日
社会的インパクトをもたらすスマートシティ-CRE(企業不動産)を有効活用したグリーンフィールド型開発に期待
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【米国個人年金市場の動向(2022年11月)-「プロテクション」重視で成長を目指す米国個人年金販売-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
米国個人年金市場の動向(2022年11月)-「プロテクション」重視で成長を目指す米国個人年金販売-のレポート Topへ