2022年02月04日

住宅価格は上昇加速。オフィス空室率は上昇一服も賃料下落が継続-不動産クォータリー・レビュー2021年第4四半期

佐久間 誠

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■要旨
 
  • 2021年10-12月期の実質GDP(2/15公表予定)は、前期比+1.4%(前期比年率+5.6%)と2四半期ぶりのプラス成長になったと推計される。住宅市場では、価格が騰勢を強めるなか、販売状況は底堅く推移している。2021年10-12月期の新設住宅着工戸数は前年同期比+6.1%増加、首都圏のマンション新規発売戸数は+4.8%増加、中古マンションの成約件数は▲0.5%減少した。地価は緩やかな回復傾向にあるが、一部の商業地では下落している。
     
  • オフィス賃貸市場は、東京Aクラスビルの成約賃料が前年同期比▲11.5%となり、2014年第4四半期の水準まで下落した。東京23区のマンション賃料は、ピークアウト感がみられる。ホテルについては2021年10-12月累計の延べ宿泊者数がコロナ禍以前の2019年対比で▲26.7%となり、減少率が縮小した。物流賃貸市場は、首都圏・近畿圏ともに需給環境は良好である。
     
  • 2021年第4四半期の東証REIT指数は▲0.3%の下落となった。

 
■目次

1. 経済動向と住宅市場
2. 地価動向
3. 不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4. J -REIT(不動産投信)市場

(2022年02月04日「不動産投資レポート」)

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