- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 医療保険制度 >
- なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか-地域医療構想とコロナ対応の比較を試みる
2021年10月26日
なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか-地域医療構想とコロナ対応の比較を試みる
03-3512-1798
このレポートの関連カテゴリ
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
新型コロナウイルスによる医療提供体制の逼迫を受け、31日投開票の総選挙では各党が医療提供体制の拡充を競って訴えている。今夏の「第5波」における自宅療養の患者の増加とか、今後の感染拡大リスクの可能性を踏まえると、何かしらのテコ入れ策が欠かせないのは間違いない。
しかし、医療資源は有限であり、無尽蔵にベッドを増やすことは難しい。このため、既存の資源を最大限に活用するため、「どう医療提供体制を拡充するか」という方法論だけではなく、「なぜ医療が逼迫するのか」という問いも欠かせない。しかも、人口比で見た日本のベッド数は世界一であり、「なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか」という問いが必要になる。
本稿では、その構造的な要因として、(1)医療資源の集中が不徹底、(2)医療機関の役割分担が不明確――という2つの点を挙げる。その上で、平時モードとして進められている「地域医療構想」という医療提供体制改革との対比を試み、相違点と共通点を明らかにし、今後の方向性を模索する。
■目次
1――はじめに~なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか~
2――ボトルネックはどこか?
3――医療資源の集中が不徹底
1|「何ちゃって急性期」病床の存在
2|規模が小さい医療機関が林立
3|長期療養を目的とした病床の存在
4――医療機関の役割分担が不明確
5――地域医療構想との対比
6――地域医療構想との対比から得られる示唆
1|相違点への対応としてのリダンダンシー確保
2|平時の改革と有事対応の共通点への対応
7――おわりに
新型コロナウイルスによる医療提供体制の逼迫を受け、31日投開票の総選挙では各党が医療提供体制の拡充を競って訴えている。今夏の「第5波」における自宅療養の患者の増加とか、今後の感染拡大リスクの可能性を踏まえると、何かしらのテコ入れ策が欠かせないのは間違いない。
しかし、医療資源は有限であり、無尽蔵にベッドを増やすことは難しい。このため、既存の資源を最大限に活用するため、「どう医療提供体制を拡充するか」という方法論だけではなく、「なぜ医療が逼迫するのか」という問いも欠かせない。しかも、人口比で見た日本のベッド数は世界一であり、「なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか」という問いが必要になる。
本稿では、その構造的な要因として、(1)医療資源の集中が不徹底、(2)医療機関の役割分担が不明確――という2つの点を挙げる。その上で、平時モードとして進められている「地域医療構想」という医療提供体制改革との対比を試み、相違点と共通点を明らかにし、今後の方向性を模索する。
■目次
1――はじめに~なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか~
2――ボトルネックはどこか?
3――医療資源の集中が不徹底
1|「何ちゃって急性期」病床の存在
2|規模が小さい医療機関が林立
3|長期療養を目的とした病床の存在
4――医療機関の役割分担が不明確
5――地域医療構想との対比
6――地域医療構想との対比から得られる示唆
1|相違点への対応としてのリダンダンシー確保
2|平時の改革と有事対応の共通点への対応
7――おわりに
(2021年10月26日「保険・年金フォーカス」)
このレポートの関連カテゴリ
関連レポート
- 医療提供体制に対する「国の関与」が困難な2つの要因(上)-経路依存的な限界を踏まえつつ、制度改正の方向性を考える
- 感染症対策はなぜ見落とされてきたのか-保健所を中心とした公衆衛生の歴史を振り返る
- 新型コロナがもたらす2つの「回帰」現象-医療制度改革への影響を考える
- 20年を迎えた介護保険の再考(1)時代背景を探る-映画『花いちもんめ』に見る老人病院の経緯と論点
- 地域医療構想を3つのキーワードで読み解く(1)-都道府県はどこに向かおうとしているのか
- 策定から2年が過ぎた地域医療構想の現状を考える(上)-公立・公的医療機関の役割特化を巡る動きを中心に
- 公立病院の具体名公表で医療提供体制改革は進むのか-求められる丁寧な説明、合意形成プロセス
- コロナ禍で医療提供体制改革をどう進めるのか-リダンダンシーの発想が必要、難しい舵取りを迫られる都道府県
- コロナ禍で成立した改正医療法で何が変わるか-医療計画制度の改正、外来医療機能の見直しを中心に
03-3512-1798
新着記事
-
2025年12月09日
米国経済の見通し-政策不透明感の中でも底堅さを維持する米経済。関税政策の影響緩和などから26年も堅調を予想 -
2025年12月09日
2025年 年金改正法の施行に向けて、政府の準備が進展~年金改革ウォッチ 2025年12月号 -
2025年12月09日
中小企業のサステナビリティ情報開示の現状と課題~中小企業が情報開示に取り組むメリット~ -
2025年12月09日
景気ウォッチャー調査2025年11月~緊張続く日中関係、現状判断DIは7ヵ月ぶりに悪化~ -
2025年12月09日
Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for November 2025
お知らせ
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年07月01日
News Release
【なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか-地域医療構想とコロナ対応の比較を試みる】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
なぜ世界一の病床大国で医療が逼迫するのか-地域医療構想とコロナ対応の比較を試みるのレポート Topへ









