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コロナ後を見据えた企業経営の在り方-社会的価値の創出と組織スラックへの投資を原理原則に
社会研究部 上席研究員 百嶋 徹
7月以降、全国各地で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、日本全体で4月の第一波を大幅に上回る波が生じてしまっている。一刻も早くワクチンや治療薬が確立されて、できるだけ早い終息を願うばかりだが、ウィズコロナ期にある今、経営者は、アフターコロナ(新型コロナ終息後)の時代を見据えて、企業経営の在り方をどう考えるべきだろうか。
筆者は従来から、企業経営における「社会的価値の創出(=社会を良くすること)」と「組織スラック(=経営資源の余裕部分)への投資」の重要性を主張してきたが、今回コロナ禍の中で、その重要性を改めて強く感じた。この2つのキーワードは、アフターコロナを見据えた企業経営のニューノーマル(新常態)の在り方において、変えてはいけない非常に重要な「原理原則」となる、と考えたい。
本稿では、コロナ後の企業経営のニューノーマルにおける原理原則となるべき、この2つのキーワードについて、事例を交えて詳細に考察したい。
■目次
1――はじめに
2――アフターコロナを見据えた企業経営のニューノーマルの原理原則
1|原理原則(1):社会的価値の創出
2|原理原則(2):組織スラックを備えた経営の実践
3――おわりに~コロナ禍を契機にショートターミズムとの決別を
(2020年08月28日「基礎研レポート」)
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社会研究部 上席研究員
百嶋 徹 (ひゃくしま とおる)
研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、イノベーション、企業不動産(CRE)、オフィス戦略、AI・IOT・自動運転、スマートシティ、CSR・ESG経営
03-3512-1797
- 【職歴】
1985年 株式会社野村総合研究所入社
1995年 野村アセットマネジメント株式会社出向
1998年 ニッセイ基礎研究所入社 産業調査部
2001年 社会研究部門
2013年7月より現職
・明治大学経営学部 特別招聘教授(2014年度~2016年度)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
・(財)産業研究所・企業経営研究会委員(2007年)
・麗澤大学企業倫理研究センター・企業不動産研究会委員(2007年)
・国土交通省・合理的なCRE戦略の推進に関する研究会(CRE研究会) ワーキンググループ委員(2007年)
・公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会CREマネジメント研究部会委員(2013年~)
【受賞】
・日経金融新聞(現・日経ヴェリタス)及びInstitutional Investor誌 アナリストランキング 素材産業部門 第1位
(1994年発表)
・第1回 日本ファシリティマネジメント大賞 奨励賞受賞(単行本『CRE(企業不動産)戦略と企業経営』)
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日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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