2016年12月19日

日本と各国の計画の違い~オリンピック・パラリンピックと都市 2/3

【ポスト2020、魅力ある世界都市へ 訪日客数4000万人時代への挑戦】

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5.施設の見直し対象

いろいろな施設の計画がございます。これは、臨海副都心のところです。今回、小池知事による3施設見直しの対象になっている一つがバレーボール会場です。
写真10
終わってからイベント会場として利用するという考え方だったのですが、これが見直し対象の一つということになっています。
 
それから水泳競技場です。この水路の右側に辰巳国際水泳場があるので、ここの観客席が足りなくても仮設でそれを増やせばいいという話なのですが、それを検討しても、どうしても運河上に仮設スタンドを張り出すのは無理ということで、新設になったことが一つあります。
 
もう一つは、水泳競技の選手から言わせると、今の辰巳は水深2mで、選手の手足もどんどん長くなっていますから、2mでは不安なので、3mは欲しいという声もあって、水深3mのプールを造るということだったのですが、これも見直しの2点目となっています。
 
さらに見直しの一番大きな議論になっているのが、海の森水上競技場です。
 
この画面の右側にある森は、「緑の東京募金」で森にしたもので、木を植えたのも都民のボランティアの皆さんです。もともと全国植樹祭を行った所をこうして森に育ててきた所で、結構いいスペクタクルなのです。
 
標高40mの丘も作って、ここから都心を眺望するとこんな感じになります。まだ工事中です。私としては3施設とも原案どおりがいいのではないかと思うのですが、選挙があった以上はやはり見直しは避けられないのだと思います。
 
それから実をいうと、既にいろいろな所に分散していることは確かなのです。
写真11
さらに追加種目があります。その他の関連施設があります。場所はこの画面の中央下にある平地で、この右側に煙突が建っていますけれど、晴海の清掃工場の煙突です。
 
あとはオリンピック・パラリンピックの組織委員会の事務局組織も、これからさらに増えていくことになります。
写真12
例の豊洲に築地市場を移転させるのが、なぜ11月7日(月)であったかと言いますと、11月3日(木)が文化の日でお休みで、4日(金)を1日休みにすると4連休で引っ越しの日が取れるというのでこの日だったのです。
 
今度は1月の8回目の水質検査結果が出てから移転日を決めるということになると、おのずとこの程度の連休がある時期になってくると思います。
 
とにかく会場は次々といろいろ変更してきたのが実態でございます。
写真13
結果的にこういう日程で行われることになっています。
 
先ほどの選手村が晴海にできた場合、交通はどうなるか。例えば代々木に選手団が行くのに大丈夫なのかというと、臨海はいいとしてということで環2を使うことになるわけですが、今まで東京都と関係3区でいろいろなシミュレーションをやってきた結果、これはバスで賄うという計画になっています。
 

第3回: 国際競争力に資する鉄道ネットワーク~オリンピック・パラリンピックと都市 3/3
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(2016年12月19日「その他レポート」)

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