2023年07月24日

かかりつけ医を巡る議論とは何だったのか-決着内容の意義や有効性を問うとともに、論争の経緯や今後の論点を考える

保険研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 三原 岳

文字サイズ

■目次

1――はじめに~かかりつけ医を巡る議論とは何だったのか~
2――4つに整理できる今回の制度改正の概要
3――今回の決着の内容(1)~かかりつけ医機能の定義の法定化~
  1|かかりつけ医とは何か
  2|コロナ対応で注目されたかかりつけ医の曖昧さ
  3|オンライン診療でも論点に
  4|部会意見で示された方向性
4――今回の決着の内容(2)~医療機能情報提供制度の刷新~
  1|医療機能情報提供制度とは何か
  2|部会意見で示されている「刷新」の方向性
5――今回の決着の内容(3)~「かかりつけ医機能報告制度」の創設~
  1|かかりつけ医機能報告制度のイメージ
  2|都道府県と厚生労働省の役割
6――今回の決着の内容(4)~書面交付の仕組みの創設~
7――今回の決着の評価(1)~外来医療に制度的な担保が入った意味合い~
  1|曖昧だったかかりつけ医の位置付け
  2|遅きに失した?制度的な関与
8――今回の決着の評価(2)~医療機能が可視化される意味合い~
9――今回の決着の課題(1)~それでも残るかかりつけ医の曖昧さ~
10――今回の決着の課題(2)~医療機能情報提供制度は機能するのか?~
11――今回の決着の課題(3)~かかりつけ医機能報告制度は機能するのか~
  1|実効性の課題
  2|地域医療連携推進法人は都市部で通用するのか?
12――今回の決着の課題(4)~書面交付制度は機能するのか~
  1|かかりつけ薬剤師・薬局制度は先例になる?
  2|書面の関係は1対1なのか、それとも複数なのか?
13――かかりつけ医を巡る論議の経緯
  1|財政審、諮問会議の動向
  2|2021年末に決まった「新経済・財政再生計画改革工程表」の記述
  3|2022年度診療報酬改定
  4|骨太方針に向けた政府・与党の動向
  5|骨太方針は「玉虫色」に
  6|日医の主張
  7|健保連の提案
  8|全世代会議、社会保障審議会などの議論
  9|決着した内容の総括
14――制度化賛成派の主張
  1|外来医療費の抑制
  2|医療機関の機能分化の下支えに
  3|全人的かつ継続的なケアが可能に
  4|新興感染症など有事対応も可能に
15――制度化反対派の主張
  1|受療の選択肢が狭くなる危険性
  2|診療報酬の変更に対する抵抗感
  3|医療の国家統制に対する嫌悪感
16――「神学論争」にも似た意見対立
17――「神学論争」を超えるための視座
  1|患者―医師の信頼関係をベースに制度を作る必要性
  2|自然に信頼関係は生まれるのか
  3|選択肢が多いことが満足度に繋がるのか
  4|信頼に足る能力を持つ医師を探せるのか
18――今後の制度改正に向けた選択肢(1)~患者―医師の関係性に関する制度設計~
  1|医療における「代理人」を明確にする必要性
  2|英仏両国との対比
  3|中小病院も含む必要性
  4|診療報酬改定による誘導
  5|DX化、PHRの拡大
19――今後の制度改正に向けた選択肢(2)~エージェンジー問題を解消するための工夫~
20――今後の制度改正に向けた選択肢(3)~信頼できる医師を増やすのための工夫~
21――おわりに


※ 本稿は2023年2月13日、2月22日発行「基礎研レポート」を加筆・修正したものである。
Xでシェアする Facebookでシェアする

保険研究部   上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任

三原 岳 (みはら たかし)

研究・専門分野
医療・介護・福祉、政策過程論

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【かかりつけ医を巡る議論とは何だったのか-決着内容の意義や有効性を問うとともに、論争の経緯や今後の論点を考える】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

かかりつけ医を巡る議論とは何だったのか-決着内容の意義や有効性を問うとともに、論争の経緯や今後の論点を考えるのレポート Topへ