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精神医療の現状 (後編)-「治療同盟」のもとで、時間をかけた治療が行われる
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
前稿(前編)では、精神医療で取り扱われる、さまざまなこころの病気について概観した。
本稿では、精神医療での治療についてみていく。そこでは、患者の休養や生活環境の調整を図った上で、医師の指導のもとで、精神療法や薬物療法が行われる。
また、本稿では、精神医療と関係の深い睡眠の考え方についても、簡単にみていく。
その上で、最後に、まとめと私見を述べることとしたい。
本稿を通じて、読者に、精神医療への関心と理解を深めていただければ、幸いである。
■目次
0――はじめに
1――精神医療における治療
2――精神療法
1|支持的精神療法が治療の基本となる
2|訓練療法としては、行動療法、認知療法、対人関係療法が代表的
3|表現療法として、芸術療法や箱庭療法がある
4|洞察療法には、精神分析療法や来談者中心療法がある
3――薬物療法 (総論的)
1|精神医療での薬物療法は戦後に本格化した
2|精神医療で用いられる薬物は効果が現れるまでに時間がかかることが一般的
3|複数の種類の薬を投与すると、相互作用が生じることがある
4|薬物療法では、病気の種類と使用される薬剤が一対一で対応している
わけではない
5|薬物療法では、同カテゴリーの薬剤は単剤使用が基本
4――薬物療法 (各論的)
1|うつ病の治療薬は、急速に進歩した
2|統合失調症の治療薬である抗精神病薬は、副作用の軽減が図られてきた
3|不安障害の第一選択薬はSSRIとされている
4|双極性障害には、気分安定薬と第二世代抗精神病薬が併用されることが一般的
5|認知症には、アルツハイマー型とレビー小体型に対する薬剤が保険適応と
なっている
5――睡眠の役割
1|睡眠はノンレム睡眠中心からレム睡眠中心へと移っていく
2|睡眠障害は4つの問題に集約できる
3|睡眠障害の治療は、睡眠指導と薬物療法が中心
6――おわりに (私見)
(2018年08月02日「基礎研レポート」)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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