コラム
2024年09月17日

ハロウィンジャンボの楽しみ2024-一攫千金のドキドキ感と100万円以上当せんのワクワク感の配分は?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

このレポートの関連カテゴリ

文字サイズ

猛暑・酷暑が続いた夏がようやく一段落して、少しずつ過ごしやすい秋の季節が訪れている。味覚の秋、食欲の秋で、ついつい食べ過ぎてしまい、お腹の周りについた脂肪が気になる人もいるかもしれない。一方、芸術の秋、スポーツの秋として、日々充実した活動にいそしむ人も多いはずだ。

秋は、旅行のシーズンでもある。紅葉を追いかけて、全国を旅してみるのもよいかもしれない。

そして、10月下旬には、恒例の「ハロウィン」の時期がやってくる。

今年も各地で仮装パレードなどのハロウィンイベントが開催される予定で、大変な盛り上がりが期待される。ただ、お祭りの度を過ぎて、路上飲酒などのモラルの低下が生じたり、多数の人が集中して雑踏事故が起きたりすることは避けなくてはならない。マナーや安全の面を考えると、ハロウィンを楽しむのもほどほどに、ということになるだろう。

そんななか、今年も9月17日(火)からハロウィンジャンボ宝くじが発売される。ハロウィンを楽しむには、うってつけのイベントといえる。最高当せん金は1等・前後賞合わせて5億円と高額だ。今年はどんなふうに宝くじを楽しむべきか、少し考えてみよう。

◇ 昨年のハロウィンジャンボと比べて何が変わったのか

ハロウィンジャンボ宝くじには、他のジャンボ宝くじと同様、「ジャンボ」と「ジャンボミニ」の2つがある。「1等・前後賞合わせて5億円」のうたい文句で販売されるのは、ハロウィンジャンボだ。ハロウィンジャンボミニの当せん金の最高額は、1等・前後賞合わせて5000万円となっている。

それでは、今年のハロウィンジャンボは、昨年と比べて何が変更となったのか、見ていこう。主な変更点として、次の3つがあげられる。
 

(ハロウィンジャンボの主な変更点)
(1) 4等(当せん金1万円・1ユニット(くじ1000万枚)あたり、当せん本数1000本)が新設された
(2) この結果、1ユニットあたりの当せん本数は110万312本から110万1312本に増加
(3) 1枚300円に対する当せん金の期待値は、140.99円から141.99円へと1円増加

変更点を一言で言うと、(1)の当せん金の1万円の4等が新設された。このことに尽きる。実は、この当せん金1万円の4等は昨年なくなったもので、今回それが2年ぶりに復活した形となっている。

その他の当せんの金額や本数の変更はないので、今回はこの4等の復活分が単純に増加となる。

◇ ジャンボは高額当せん金狙いの宝くじ

ハロウィンジャンボの内容を詳しく見ていこう。100万円以上の当せん金が当たるくじの本数は、1ユニット(くじ1000万枚)あたり213本となっている。

実は、100万円以上の当せん金が当たるくじの本数は、一昨年1.9倍に増加し、昨年はその2倍に増加した。今年は昨年のまま、その本数が維持されることとなり、高額当せんに大きく比重を置いたくじとなっている。

ハロウィンジャンボは、平均して、くじを4万6949枚買うと、当せん金100万円以上の当せんが1本出る形となっている。その際、これらのくじから平均的に、4等が4本(当せん金4万円)、5等が469本(同140万7000円)、6等が4694本(同140万8200円)当たるので、合わせると、当せん金の受け取りは、平均385万5200円に達する。ただし、そのためには、くじの購入代金として1408万4700円が必要となる。平均的には、1000万円以上の持ち出しとなるので注意が必要だ。

ハロウィンジャンボは、本命の「1等・前後賞合わせて5億円」の超高額当せんとともに、2等1000万円や、3等100万円の当せんに照準を合わせた、高額当せん金狙いの宝くじと位置づけられそうだ。
ハロウィンジャンボの内容

◇ ミニは100万円以上の当せん本数が魅力

一方、ハロウィンジャンボミニはどうか。ハロウィンジャンボと違って、当せん金の最高額は1等・前後賞合わせて5000万円にとどまるが、その分、2等以下の当せんの期待は大きい。

実は、ハロウィンジャンボミニについては、当せん金や当せん確率が昨年と全く同じ内容となっている。

ハロウィンジャンボミニでは、一昨年、当せん金100万円の2等が新設された。100万円という高額当せんを設けることで、宝くじの魅力を高めるものとなった。そして、昨年は、その当せん本数が3倍に増加した。今年は、これがそのまま維持されることとなった。

その結果、ハロウィンジャンボミニは1ユニット(くじ1000万枚)あたり100万円以上の当せん金が当たるくじの本数は330本となっている。この本数は、ハロウィンジャンボの1.5倍以上となっている。

ハロウィンジャンボミニは、平均して、くじを3万304枚買うと、当せん金100万円以上の当せんが1本出る形となっている。その際、これらのくじから平均的に、3等が3本(当せん金3万円)、4等が303本(同90万9000円)、5等が3030本(同90万9000円)当たるので、合わせると、当せん金の受け取りは、平均284万8000円に達する。ただし、そのためには、くじの購入代金として909万1200円が必要となる。平均的には、600万円以上の持ち出しとなるのでやはり注意が必要だ。

ハロウィンジャンボミニは、1等・前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、100万円以上の当せんに軸足を置いた宝くじと言えるだろう。
ハロウィンジャンボミニの内容

◇ ハロウィン気分を高める宝くじの買い方

以上をまとめると、今回の宝くじは、次の2つの宝くじが選択肢として与えられていることになる。

― 「1等・前後賞合わせて5億円」の超高額当せんとともに、2等1000万円や、3等100万円の当せんに照準を合わせた、高額当せん金狙いのハロウィンジャンボ

― 1等・前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、100万円以上の当せんに軸足を置いたハロウィンジャンボミニ

5億円もの一攫千金のドキドキ感が味わえるハロウィンジャンボ。100万円以上の当せんのワクワク感が楽しめるハロウィンジャンボミニ。この2つを満喫できるように、2つの宝くじの配分を考えて買い揃えること。それこそが、今回の買い方のコツといえるかもしれない。

今回の宝くじの発売期間は10月17日(木)までと、まだ時間はたっぷりある。抽せん日は10月25日(金)。ハロウィンジャンボ宝くじを買ってドキドキ感やワクワク感を味わうことで、ハロウィン気分を高めてはいかがだろうか。

(2024年09月17日「研究員の眼」)

このレポートの関連カテゴリ

Xでシェアする Facebookでシェアする

保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1992年 日本生命保険相互会社入社
     2014年 ニッセイ基礎研究所へ

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【ハロウィンジャンボの楽しみ2024-一攫千金のドキドキ感と100万円以上当せんのワクワク感の配分は?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

ハロウィンジャンボの楽しみ2024-一攫千金のドキドキ感と100万円以上当せんのワクワク感の配分は?のレポート Topへ