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- 米住宅着工・許可件数(24年11月)-着工件数(前月比)は予想外に減少したものの、戸建ては増加
2024年12月19日
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1.結果の概要:住宅着工は市場予想を下回った一方、許可件数は市場予想を上回る
2.結果の評価:戸建ての着工件数、許可件数の前月比は増加し回復の兆し
住宅着工件数の伸びは前月比▲1.8%(前月:▲3.2%)とマイナス幅は縮小したものの、3ヵ月連続のマイナスとなった(図表3)。戸建て住宅が+6.4%(前月:▲9.1%)と前月からプラスに転じたものの、集合住宅が▲23.2%(前月:+16.8%)と大幅なマイナスに転じて着工件数全体を押し下げた(図表4)。
前年同月比は▲14.6%(前月:▲3.9%)と3ヵ月連続のマイナスとなったほか、マイナス幅が拡大した。戸建てが▲10.2%(前月:▲2.6%)と2ヵ月連続、集合住宅が▲27.6%(前月:▲7.2%)と3ヵ月連続でマイナスになるなど前年同月比では減少傾向が継続している。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が+0.8%ポイント(前月:▲4.5%ポイント)、南部が+5.1%ポイント(前月:▲4.9%ポイント)と前月からプラスに転じた一方、中西部が▲4.7%ポイント(前月:+3.2%ポイント)、西部が▲3.0%ポイント(前月:+3.1%ポイント)と前月からマイナスに転じるなどマチマチの結果となった。
前年同月比は▲14.6%(前月:▲3.9%)と3ヵ月連続のマイナスとなったほか、マイナス幅が拡大した。戸建てが▲10.2%(前月:▲2.6%)と2ヵ月連続、集合住宅が▲27.6%(前月:▲7.2%)と3ヵ月連続でマイナスになるなど前年同月比では減少傾向が継続している。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が+0.8%ポイント(前月:▲4.5%ポイント)、南部が+5.1%ポイント(前月:▲4.9%ポイント)と前月からプラスに転じた一方、中西部が▲4.7%ポイント(前月:+3.2%ポイント)、西部が▲3.0%ポイント(前月:+3.1%ポイント)と前月からマイナスに転じるなどマチマチの結果となった。

内訳は販売現況が48(前月:48)と前月から横這いとなったほか、客足が31(前月:32)と前月から悪化した。一方、販売見込みは66(前月:63)と22年4月以来の水準に改善した。
NAHBのカール・ハリス会長は販売見込みが改善していることについて「建設業者は、高金利、高騰する建設費、建築可能な土地の不足が引き続き逆風となっていることに懸念を表明しているが、選挙後の規制緩和も期待している。これは、将来の販売予想がほぼ3年ぶりの高水準に上昇しているという事実に反映されている」と述べており、トランプ次期政権の規制緩和が販売見込みの改善を促している状況を示した。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年12月19日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
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