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- 米住宅着工・許可件数(25年8月)-着工件数(前月比)は減少に転じたほか、市場予想も下回る
2025年09月18日
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1.結果の概要:住宅着工、許可件数ともに市場予想を下回る
2.結果の評価:着工、許可件数ともに戸建ての減少が継続
住宅着工件数の伸びは前月比▲8.5%(前月:+3.4%)と3ヵ月ぶりにマイナスに転じた(図表3)。戸建て住宅が▲7.0%(前月:+3.5%)、2戸以上を合計した集合住宅が▲11.7%(前月:+3.3%)といずれも前月からマイナスに転じた(図表4)。
前年同月比は▲6.0%(前月:+13.0%)と3ヵ月ぶりにマイナスに転じた。集合住宅が+8.9%(前月:+19.8%)と6ヵ月連続でプラスを維持した一方、戸建てが▲11.7%(前月:+9.9%)と前月からマイナスに転じて全体を押し下げた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が+0.6%ポイント(前月:▲5.4%ポイント)、西部が+5.1%ポイント(前月:▲5.1%ポイント)と前月からプラスに転じた。一方、中西部が▲1.9%ポイント(前月:+4.1%ポイント)、南部が▲12.4%ポイント(前月:+9.9%ポイント)と前月からマイナスに転じるなどマチマチの結果となった。
前年同月比は▲6.0%(前月:+13.0%)と3ヵ月ぶりにマイナスに転じた。集合住宅が+8.9%(前月:+19.8%)と6ヵ月連続でプラスを維持した一方、戸建てが▲11.7%(前月:+9.9%)と前月からマイナスに転じて全体を押し下げた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が+0.6%ポイント(前月:▲5.4%ポイント)、西部が+5.1%ポイント(前月:▲5.1%ポイント)と前月からプラスに転じた。一方、中西部が▲1.9%ポイント(前月:+4.1%ポイント)、南部が▲12.4%ポイント(前月:+9.9%ポイント)と前月からマイナスに転じるなどマチマチの結果となった。
一方、全米建設業協会(NAHB)による戸建て新築住宅販売のセンチメントを示す住宅市場指数は、25年9月が32(前月:32)と前月から横ばいとなった一方、回復を見込んだ市場予想(33)を下回った(図表7)。これで同指数が好不況の境となる50を下回るのは17ヵ月連続となった。内訳は販売見込みが45(前月:43)と前月から+2ポイント上昇した一方、販売現況が35(前月:35)と前月から横這いとなったほか、客足が21(前月:22)とこちらは前月から▲1ポイント低下するなど、マチマチの結果となった。
9月の住宅市場指数の結果は依然低調であるものの、NAHBのバディ・ヒューズ会長は「建設業者は引き続き建設コストの上昇に対処しているが、ここ1か月間の住宅ローン金利の低下は住宅需要の刺激につながるはずだ」と住宅ローン金利の低下が住宅需要の回復に寄与するとの期待を示した。
(2025年09月18日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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