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- インド経済の見通し~政府支出の加速と農業部門の回復により6%台後半の高成長軌道が続く
2024年09月05日
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■要旨
- インド経済は2024年4-6月期の成長率が前年同期比+6.7%(1-3月期:同+7.8%)と低下し、5四半期ぶりに6%台の成長率となった。選挙を控えて政府支出が停滞したことや、昨年度は成長率を押し上げてきた統計誤差の要因が縮小したためだ。しかしながら、民間部門は回復、輸出も好調に推移しており、総じて景気は良好な状態にある。
- 先行きは内需主導の高成長が続く。今後も金融引き締めの累積効果が経済活動の重石となるものの、7-9月期は政府の予算執行が加速するため政府消費と公共投資がGDPを押し上げる展開となりそうだ。また6-9月の南西モンスーンは十分な降水量をもたらし、今後は農村部門の回復により消費需要が改善するほか、食品価格の安定も見込まれる。このほか、総選挙が終わりモディ政権の成長重視の政策が続くと判断した企業が投資を再開するため、民間投資も好調を維持するだろう。成長率は24年度が前年度比+6.8%となり、23年度の同+8.2%から低下するものの、高成長軌道を維持すると予想する。
(2024年09月05日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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