2021年05月19日

韓国の生命保険市場の現状-2019年と2020年のデータを中心に-

生活研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中

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■要旨
 
  • 韓国の保険研究院(KIRI)が2019年に実施したアンケート調査 の結果によると、2019年における生命保険の世帯加入率は80.9%で、2018年の85.9%に比べて5.0%ポイントも低下した。
     
  • 2019年における生命保険の商品別世帯加入率は、疾病保障保険が61.0%で最も高く、実損填補型医療保険(33.3%)、死亡保険(19.9%)、災害傷害保険(15.5%)などの他の商品の加入率を大きく上回った。
     
  • 2020年第2四半期における生命保険会社の保険料収入総額は27.4兆ウォンで、対前年同期比2.8%増加した。商品類型別の保険料収入は、保障性保険と貯蓄性保険が増加したことに比べて、退職年金と一般団体保険は減少した。
     
  • 2020年第2四半期におけるバンカシュアランスと保険外交員のシェアはそれぞれ55.2%と11.7%で前年同期に比べて4.9%ポイントと0.1%ポイント減少した。
     
  • 新型コロナウイルスの影響が長期化する中、韓国における2020年第2四半期の生命保険の総資産は937兆ウォンで、前年同期の890兆ウォンに比べて5.3%増加した。また、同時点の保険料収入総額は27.4兆ウォンで、対前年同期比2.8%増加した。


■目次

1――加入状況
2――収支の概況
3――市場シェアの推移
4――販売チャネル
5――結びに代えて
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生活研究部   上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任

金 明中 (きむ みょんじゅん)

研究・専門分野
高齢者雇用、不安定労働、働き方改革、貧困・格差、日韓社会政策比較、日韓経済比較、人的資源管理、基礎統計

経歴
  • プロフィール
    【職歴】
    独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年9月ニッセイ基礎研究所へ、2023年7月から現職

    ・2011年~ 日本女子大学非常勤講師
    ・2015年~ 日本女子大学現代女性キャリア研究所特任研究員
    ・2021年~ 横浜市立大学非常勤講師
    ・2021年~ 専修大学非常勤講師
    ・2021年~ 日本大学非常勤講師
    ・2022年~ 亜細亜大学都市創造学部特任准教授
    ・2022年~ 慶應義塾大学非常勤講師
    ・2024年~ 関東学院大学非常勤講師

    ・2019年  労働政策研究会議準備委員会準備委員
           東アジア経済経営学会理事
    ・2021年  第36回韓日経済経営国際学術大会準備委員会準備委員

    【加入団体等】
    ・日本経済学会
    ・日本労務学会
    ・社会政策学会
    ・日本労使関係研究協会
    ・東アジア経済経営学会
    ・現代韓国朝鮮学会
    ・韓国人事管理学会
    ・博士(慶應義塾大学、商学)

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