2020年03月30日

韓国の老人長期療養保険制度の現状と課題-2020年3月現在-

生活研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任   金 明中

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■要旨
  • 韓国政府は2001年8月に介護保険制度の導入を表明し、2008年7月から「老人長期療養保険制度」という名前で介護保険制度を施行している。
     
  • 韓国政府が老人長期療養保険制度を導入した理由は、急速な人口高齢化、女性の社会進出の増加、公的医療保険の財政赤字の拡大などが挙げられる。
     
  • 韓国の老人長期療養保険制度は、日本の介護保険制度をモデルとして研究して導入されたものの、制度の施行においては被保険者層を拡大し、手続きやサービスの内容を簡素化するなど国の財政的・行政的負担を最小化しようとした。
     
  • 老人長期療養保険制度に対する満足度調査では、サービスに対する満足度が高く現れたものの、この結果はサービスの質の高さの満足度というよりは、今までなかった制度が利用できるようになったことに対する満足度、制度が導入されたことによって一部の負担でサービスが利用できるようになった満足度がより大きかったのではないかと考えられる。
     
  • 一方、施設の会計不正、介護人材の不足及び老齢化、財源の増加、進んでいないサービスの先進化や質的水準向上などの問題も抱えている。

■目次

1――はじめに
2――老人長期療養保険制度の導入背景
3――老人長期療養保険制度の概要
  (1)老人長期療養保険制度の施行までの流れ
  (2)老人長期療養保険制度の概要
  (3)老人長期療養保険制度の管理・運営体系及び在宅・施設サービスの概要
  (4)老人長期療養保険制度を担当する人材の現状や今後の課題
4――日本へのインプリケーション
5――おわりに
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生活研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任

金 明中 (きむ みょんじゅん)

研究・専門分野
社会保障論、労働経済学、日・韓社会政策比較分析、韓国経済

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レポート紹介

【韓国の老人長期療養保険制度の現状と課題-2020年3月現在-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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