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【アジア・新興国】韓国の生命保険市場の現状-2017年のデータを中心に-
生活研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中
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- 韓国の高齢化率は2017年現在14.2%でまだ日本より低い水準であるが、その進行速度は日本より速い。2060年には高齢化率は42.2%に到達し、日本の高齢化率38.1%を上回ることが予想されている。
- 2017年における生命保険の世帯加入率は84.9%で、2016年の81.8%に比べて3.1%ポイント増加した。また、生命保険加入世帯の平均加入件数は4.0件で2016年の3.5件に比べて0.5件増加している。
- 2017年における生命保険の商品別世帯加入率は、疾病保障保険が72.9%で最も高く、実損医療保険(32.1%)、死亡保険(27.5%)、災害傷害保険(23.5%)などの他の商品の加入率を大きく上回った。
- 2017年第3四半期における生命保険会社の保険料収入総額は25.7兆ウォンで、前年同期の27.3兆ウォンと比べて5.8%減少した。保険料収入総額で個人保険が占める割合は93.8%で、団体保険の6.2%を大きく上回っている。
- 2000年以降、継続的に低下傾向にあった大手3社(サムソン生命、ハンファ生命、教保生命)の市場シェア(保険料収入が基準)は、2017年第3四半期には46.7%で、前年同期の45.3%より小幅上昇した。
- 生命保険の初回保険料を基準とした販売チャネルは、過去には保険外交員による販売が多かったものの、バンカシュアランスが登場してからは保険外交員のシェアは減少傾向にある。但し、2017年第3四半期における保険外交員のシェアは26.4%で、前年同期の17.8%より8.6%ポイントも上昇した。
- 最近はインターネットを中心とした情報通信技術の発達や、スマートフォンやタブレットPCの発達により、保険販売におけるオンライン販売チャネルの重要性が高まっている。韓国の保険業界も、オンライン販売の重要性を認知し、自社のホームページによる販売のみならず、オンラインショッピングモールのプラットフォームやテレビショッピング・通販などを活用しながら、オンライン販売の比重を高めている。
■目次
1――はじめに
2――加入状況
3――収支の概況
4――市場シェアの推移
5――資産運用
6――販売チャネル
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