- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 企業物価指数(2020年12月)―前年比でマイナス幅は徐々に縮小へ
1.原油価格の持ち直しが国内企業物価を押し上げ
内外の経済活動の持ち直しに伴い、非鉄金属が前年比10.4%(11月:前年比7.9%)、スクラップ類が同33.0%(11月:同17.5%)と前月から伸びを高めたほか、原油価格の持ち直しを受けて、石油・石炭製品のマイナス幅が縮小(11月:前年比▲18.4%→12月:前年比▲16.5%)したことなどにより、国内企業物価の下落幅は前月よりも縮小した。
国内企業物価は前月比では0.5%(11月:同▲0.1%)と4ヵ月ぶりに上昇した。前月比で内訳をみると、ガソリン(11月:前月比▲0.9%→12月:前月比4.0%)、灯油(11月:同▲2.3%→12月:同9.1%)、軽油(11月:同▲2.0%→12月:同8.6%)などがプラスに転じたことにより、石油・石炭製品が前月比4.7%(11月:同▲1.0%)と3ヵ月ぶりの上昇となった。国内企業物価に対する寄与度は0.25%ptとなり、全体の押し上げ幅の約半分を占めている。また、非鉄金属(11月:前月比1.2%→12月:前月比3.8%)やスクラップ類(11月:同5.3%→12月:同18.8%)、農林水産物(11月:同0.5%→12月:同1.3%)などの上昇幅が拡大した。一方、既往の原油安を受けて、電力・都市ガス・水道は前月比▲1.1%(11月:同▲1.9%)と5ヵ月連続のマイナスとなった。
2.輸入物価(前月比)は2ヵ月連続のプラス
3.国内企業物価のマイナス幅は徐々に縮小へ
また、消費者物価(生鮮食品を除く総合)と関連性の高い消費財は前年比▲1.6%(11月:同▲1.7%)と20ヵ月連続のマイナスとなった。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
このレポートの関連カテゴリ
藤原 光汰
研究・専門分野
(2021年01月14日「経済・金融フラッシュ」)
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月14日
インド消費者物価(24年4月)~4月のCPI上昇率は僅かに低下、11カ月ぶりの水準に -
2024年05月14日
ダチョウとミーアキャットの間-好ましくない情報にはどう対処する? -
2024年05月14日
企業物価指数2024年4月~前年比上昇率は前月と変わらず。先行きは政策の影響を受けて上昇率が高まる見通し~ -
2024年05月14日
新築マンション市場の動向(首都圏2024年3月)~高値続きで郊外の供給増、マンションの競争力に注意 -
2024年05月14日
厚生年金適用拡大の新たな論点:年金と健保の連動とマルチワーカー~年金改革ウォッチ 2024年5月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【企業物価指数(2020年12月)―前年比でマイナス幅は徐々に縮小へ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
企業物価指数(2020年12月)―前年比でマイナス幅は徐々に縮小へのレポート Topへ