2019年03月29日

AI・IoTの利活用の在り方-米メジャーリーグの「データ革命」に学ぶ

社会研究部 上席研究員   百嶋 徹

AI・人工知能 環境経営・CSR などの記事に関心のあるあなたへ

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■要旨

「AI(人工知能)は雇用を奪う」とのAI脅威論は根強い。一方、筆者は、「AIを活用した未来社会がどのようなものになるかを決めるのは、AIではなく、それを開発・進化させる科学者・開発者やそれをツールとして社会に実装・利活用する経営者など、人間自身であるはずだ。AIを単なる人員削減のための道具ではなく、人間と共生する良きパートナーと位置付けるべく、ビッグデータから人間では気付けない関係性やわずかな予兆を捉えるなど、AIにしか出来ない役割や、画像認識など既にAIが人間の能力を上回っている機能をAIに担わせるように、人間自身が強い意思を持って導くことが重要である」と考えている。AIに関わる科学者・開発者や経営者には、AIの開発・実装において、このような理想的なAIの在り方を目指した、明確な「哲学」や「原理原則」を強く持つことが求められるのではないだろうか。

このような考え方を実践していく上で、米メジャーリーグ(MLB)で今起きている「データ革命」に学ぶべきことが多々あるように思われる。MLBでは、この4~5年でグラウンドでのビッグデータの収集・分析が進み、これをうまくプレーに取り入れた選手やチームが躍動し、科学の力がベースボールを新たな時代へと導いた、と言われている。

そこで本稿では、MLBのデータ革命を概観した上で、そこから得られる、AI・IoT(モノのインターネット)の産業・社会利用へのインプリケーションについて、産業界の視点から考えてみたい。

■目次

1――はじめに
2――米メジャーリーグの「データ革命」の概要
  1|IoTに基づくデータ革命は選手の意識を変えた
  2|フライボール革命~従来のセオリーを覆す打撃理論の台頭
  3|アストロズの徹底したデータ戦略
3――MLBのデータ革命から得られるインプリケーション
  1|理念・原理原則・目的の在り方
  2|人材・組織の在り方
  3|協調領域と競争領域の切り分けの重要性
  4|ITインフラの見極め・選択の重要性
4――おわりに~日本発のデータ共有・共用モデルを示せ!
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社会研究部   上席研究員

百嶋 徹 (ひゃくしま とおる)

研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、産業立地、地域クラスター、イノベーション、企業不動産(CRE)、環境経営・CSR

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レポート紹介

【AI・IoTの利活用の在り方-米メジャーリーグの「データ革命」に学ぶ】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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