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つみたてNISA、はじめて分かった3つのこと
金融研究部 准主任研究員 前山 裕亮
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筆者は、今年1~3月に「つみたてNISA」を口座開設した51万人の中の1人です。口座開設や実際に「つみたてNISA」を使って分かったことが、3点ほどあります。投資初心者の方で口座開設をしていない、もしくは口座開設するか迷っている方の参考になると思います。本稿では商品選びについてふれませんが、投資する商品で迷っている方は「外株インデックス投信を薦める3つの理由-「つみたてNISA」の商品選びに迷ったら」もあわせてお読みください。
(1)口座開設は簡単
「つみたてNISA」の口座開設は一般NISAのときと比べて、簡単になった印象があります。一般NISAの口座開設には住民票が必要だったためです(現在は一般NISAでも住民票は不要となっています)。住民票は取得するのに意外と手間がかかります。筆者は一般NISAの口座開設する際に、平日に午前半休を取得して取りに行きました。それが「マイナンバー」の提出によって、住民票が不要になっています。
当然、金融機関にマイナンバーを提出するのに抵抗がある方もいると思います。ただ、一般NISAや「つみたてNISA」は、マイナンバーを提出することによって本人確認ができ、それにより得られる税制優遇と考えることができます。証券口座の場合は、既にマイナンバーの提出が任意でなく義務化されており、2018年中に提出することが求められています。証券口座をお持ちの方は、既にマイナンバーを提出しているはずですので、税制優遇を使わない手は無いのではないでしょうか。
(2)意外と自由に投資できる
つまり「つみたてNISA」では、過度に「積立」投資を継続しなくてはという意識を持たなくてもいいようです。積立金額が多すぎて負担になったら金額を減す、もしくは止めればよく、また余裕があったらある程度増やすことが可能だからです。「2カ月くらい計画的に投資する」程度に捉えて、「つみたてNISA」を活用して問題ないと個人的には思います。
また、今から申し込んでも積立投資だから40万円の枠を使いきれないという理由から、口座開設を来年に先延ばししている方もいると思います。先ほどの例のようにボーナス設定をうまく活用すれば、まだ40万円の枠を使いきることも可能かもしれません。申し込んでから口座開設まで時間がかかるため、なにより早く申し込んで実際にはじめられる環境を整備したほうがいいでしょう。
積立設定に関しては、金融機関によって大きく異なっている可能性があります。気になる方は、申し込む前にどのようなことが出来るのか確認したほうがいいと思います。
(3)短期だと効果が限定的
以上が、実際に筆者が「つみたてNISA」をはじめて気がついたこで、これからはじめる方にとってご参考になると思われることについてお話してきました。まだ口座開設されていない方は、物は試しで気軽に口座開設からはじめてみてはいかがでしょうか。
(ご注意)当資料のデータは信頼ある情報源から入手、加工したものですが、その正確性と完全性を保証するものではありません。当資料の内容について、将来見解を変更することもあります。当資料は情報提供が目的であり、投資信託の勧誘するものではありません。
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03-3512-1785
(2018年09月03日「研究員の眼」)
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