2012年01月26日

韓国2011年10-12月期GDP:前期比+0.4%~内外需ともに冴えず、厳しい状況が続く

研究員   高山 武士

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■見出し

・現状:外需・内需ともに不調
・今後:しばらく低成長が続く見込み

■introduction

韓国銀行(中央銀行)は1月26日、10-12月期の実質国内総生産(GDP)を公表した。前期比(季節調整済)では0.4%の増加となり、2011年は年初から成長率が一貫して鈍化してきたことが明らかになった(図表1) 。なお、2011年通年のGDP成長率は3.6%となり、2010年の6.2%から大幅に減速した。
需要項目別に見ると、10-12月期は外需・内需ともに不調であったことが分かる。外需では輸出が前期比▲1.5%と下落に転じた。輸入も前期比▲3.1%と大幅に減少したために、純輸出を見ると成長にプラスの寄与となったが、グローバル企業を多く有する韓国では輸出の減速が企業収益の低迷を招き、内需の不調をもたらしている。まず、企業の設備投資が前期比で▲5.2%と大きく減少しており、建設投資を含めた投資全体でも前期比▲2.1%と減少している。また、企業収益の低迷は消費者の所得低迷をもたらしており、消費も前期比▲0.7%とリーマンショック後の2008年10-12月期以来のマイナス成長となった。韓国経済は、外需の不調が内需にも響いており、全体として生産活動が低迷していると理解できる。

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研究員

高山 武士 (たかやま たけし)

研究・専門分野
米国経済

(2012年01月26日「経済・金融フラッシュ」)

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