2025年02月27日

なぜ韓国の出生率は9年ぶりに上昇したのか?-2024年の出生率は0.75に上昇-

生活研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中

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■要旨
 
  • 韓国政府が2月26日に公表した統計資料によると、韓国の2024年(暫定)の出生率は0.75となり、2023年の0.72を上回った。
     
  • 全出生児のうち、第2子が占める割合も上昇している。
     
  • 韓国の出生率が改善された理由としては、婚姻件数が増加したこと、韓国政府が少子化対策、特に経済的支援やワーク・ライフ・バランスを支援する政策を拡大したこと、企業や宗教団体が少子化対策を拡大したこと等が考えられる。


■目次

韓国の出生率が0.75に改善
韓国の出生率が改善された理由は?
最近の代表的な少子化対策
  「初めての出会い利用券」の支給金額拡大
  「6+6親育児休業制度」を実施
  代替人材雇用時の助成金を増額
企業や宗教団体の少子化対策も出生率改善に効果を
今後も出生率は上昇し続けるだろうか?

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年02月27日「基礎研レポート」)

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生活研究部   上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任

金 明中 (きむ みょんじゅん)

研究・専門分野
高齢者雇用、不安定労働、働き方改革、貧困・格差、日韓社会政策比較、日韓経済比較、人的資源管理、基礎統計

経歴
  • プロフィール
    【職歴】
    独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年9月ニッセイ基礎研究所へ、2023年7月から現職

    ・2011年~ 日本女子大学非常勤講師
    ・2015年~ 日本女子大学現代女性キャリア研究所特任研究員
    ・2021年~ 横浜市立大学非常勤講師
    ・2021年~ 専修大学非常勤講師
    ・2021年~ 日本大学非常勤講師
    ・2022年~ 亜細亜大学都市創造学部特任准教授
    ・2022年~ 慶應義塾大学非常勤講師
    ・2024年~ 関東学院大学非常勤講師

    ・2019年  労働政策研究会議準備委員会準備委員
           東アジア経済経営学会理事
    ・2021年  第36回韓日経済経営国際学術大会準備委員会準備委員

    【加入団体等】
    ・日本経済学会
    ・日本労務学会
    ・社会政策学会
    ・日本労使関係研究協会
    ・東アジア経済経営学会
    ・現代韓国朝鮮学会
    ・韓国人事管理学会
    ・博士(慶應義塾大学、商学)

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レポート紹介

【なぜ韓国の出生率は9年ぶりに上昇したのか?-2024年の出生率は0.75に上昇-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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