- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- 医療保険制度 >
- がん検診で「要精密検査」でも受診しない理由
がん検診で「要精密検査」でも受診しない理由

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
本稿では、がん検診で「要精密検査」と判定されたにもかかわらず、精密検査を受診しない理由を紹介している。
2021年度の地域がん検診において、部位により5.9~13.3%の精検未受診者が存在した。
ニッセイ基礎研究所の調査によると、「とりあえず様子を見る」「費用負担」「時間の確保が難しい」などが、精密検査未受診の理由としてあがっており、がん検診の必要性を一定程度認識していても、やはり費用や時間の負担を避けたり、健康状態に自信を持っていたり、がんが見つかる不安等から再検査を躊躇する様子がうかがえた。
がん検診は無症状者を対象としたスクリーニングであることから、要精密検査の判定が出た際の対応を想定していない人も多いと考えられる。がん検診の推奨においては、検査結果がいつごろ返ってきて、要精密検査の判定が出る割合はどの程度で、その場合はいつ頃、どうしたらいいのかについても具体的に周知し、必要があればスムーズに精密検査に進めるよう環境を整えていくことが重要だろう。
■目次
1――はじめに
2――要精密検査受診状況
1|仮に「要精密検査」の判定が出た場合、速やかに精密検査を受けると思うか
2|「要精密検査」の判定を受けた経験がある人は、判定後どの程度で精密検査を受けたか
3――フォローアップのタイミングと方法
(2025年02月26日「基礎研レター」)

03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/04/22 | 生命保険の基礎知識はなぜ定着しないのか | 村松 容子 | 保険・年金フォーカス |
2025/03/28 | 就労世代の熱中症リスクと生活習慣~レセプトデータと健診データを使った分析 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
2025/03/27 | 「早食いは太る」は本当か~食べる速さは、肥満リスクをどの程度予測できるか | 村松 容子 | 基礎研レポート |
2025/03/25 | ヘルスケアサービスのエビデンスに基づく「指針」公表 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
新着記事
-
2025年05月01日
ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 -
2025年04月30日
2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~ -
2025年04月30日
「スター・ウォーズ」ファン同士をつなぐ“SWAG”とは-今日もまたエンタメの話でも。(第5話) -
2025年04月30日
米中摩擦に対し、持久戦に備える中国-トランプ関税の打撃に耐えるため、多方面にわたり対策を強化 -
2025年04月30日
米国個人年金販売額は2024年も過去最高を更新-トランプ関税政策で今後の動向は不透明に-
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【がん検診で「要精密検査」でも受診しない理由】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
がん検診で「要精密検査」でも受診しない理由のレポート Topへ