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気候変動 保険活用への影響-保険の“3つのA”はどのような影響を受けるか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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気候変動問題が世界中で議論されている。気候変動リスクへの対応として、洪水保険や火災保険等の活用が考えられる。ただし、気象災害の頻発化、激甚化を受けて、保険の“3つのA” ― アベイラビリティ(Availability)、アフォーダビリティ(Affordability)、アデカシー(Adequacy)に、さまざまな影響が及びつつある。アメリカのアクチュアリー会(SOA)は、この問題について議論を進めている。本稿では、その内容を見ながら、気候変動問題が保険活用に与える影響について考えてみたい。
■目次
1――はじめに
2――保険の“3つのA”
1|保険は利用可能性、負担可能性、保障十分性の3つが重要
2|気候変動問題の課題では、保険業界が気づいているものと気づいていないものがある
3――アメリカにおける“3つのA”への影響
1|負担可能性の点で、住宅所有者の懸念が高まっている
2|保険会社の撤退事例が発生しており当局が確認中
3|米国財務省は保険の“3つのA”について調査を開始
4――アメリカでの“3つのA”に対する取り組み
1|リスク軽減策を保険料割引や補助金支給等のインセンティブとして用いることも
2|建築基準の改正の検討や危険地域からの撤退も進められている
5――おわりに
(2025年01月21日「基礎研レター」)
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保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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