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気候変動問題の生保への影響-アメリカのアクチュアリー会の議論を参考に
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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近年、気候変動問題への関心が高まっている。生保会社の場合、死亡率をはじめとした保険事故発生率への影響。保険契約者の行動の変化。それらに対応するための追加費用などが検討ポイントとなる。アメリカのアクチュアリー会ではこうした影響や、対応策等の取り組みについて、議論が行われている。本稿では、その議論を参考に、気候変動問題の生保への影響について見ていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――気候変動リスク分析の課題
1|気候変動リスクは複雑
2|シナリオ設定が困難
3|データの属性づけも困難
3――気候変動リスクのモデリング
1|脆弱と見られる集団の死亡率を高めに調整する
2|人々の移動を反映する
3|リスク軽減策やリスク間の相殺をモデルに織り込むことも考えられる
4|極端さの程度を表す変数として、日最高気温、日最低気温などが考えられる
4――モデル結果の開示
1|聞き手に応じて、メッセージを調整する
2|開示の目的を踏まえる
3|開示は効果的に行う必要がある
5――おわりに (私見)
(2023年08月01日「保険・年金フォーカス」)
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保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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