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シナリオから見た気候変動問題-気候変動のシナリオ数は増加を続けている
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
気候変動問題への注目度が高まりつつある。気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change, IPCC)は30年以上、この問題に関する国際的な議論をリードしてきた。今年9月には2022年版の統合報告書が公表される予定となっている。
報告書では、毎回、気候変動の見通しについて、複数のシナリオが示されてきた。それらのシナリオには、気候変動問題に対するそのときどきの考え方が映し出されている。本稿では、これまでのIPCCのシナリオの変遷をみることを通じて、この30年あまりの気候変動問題を振り返ることとしたい。
■目次
1――はじめに
2――IPCC
1|IPCCは気候変動に関する科学的知見の評価を提供する
2|IPCCには3つの作業部会がある
3|IPCCは数年ごとに報告書を公表してきた
3――各報告書でのシナリオ
1|FAR : 4つのシナリオを設定
2|FAR (増補) : シナリオA近辺で6つのシナリオを設定
3|SAR : 二酸化炭素排出量が安定するシナリオが5つ設定された
4|TAR : 人間社会の将来について2つの軸の方向性を提示して、6つのシナリオを設定
5|AR4 : 安定化レベルとして6つのカテゴリーを設定
6|AR5 : “目的主導型”の経路を4つ設定
7|AR6 : 将来の社会・経済の発展を仮定した経路を5つ設定
4――おわりに (私見)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
公式SNSアカウント
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