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気候変動シナリオの設定-社会経済、政策展望、技術進化、排出経路、をどう組み合わせるか

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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気候変動問題への注目度が高まっている。世界各地で異常気象関連の災害が発生し、農業や水産業で影響が生じている。人々の健康に関しては、熱波の襲来、熱帯感染症の蔓延などの脅威が高まっている。
気候変動問題については、「シナリオ分析」を行うことが一般的とされている。そのためには、まず、「気候変動シナリオ」をどのように設定するか、がポイントとなる。
本稿では、気候変動シナリオについて、考えてみることとしたい。
■目次
1――はじめに
2――気候変動の波及経路の複雑さ
1|さまざまな要因が累積して、転換点に至ることがある
2|事象が連鎖的に起こって影響をもたらすこともある
3|循環的に影響をもたらすフィードバックループもある
4|影響が分岐して波及的に広がることも多い
3――リスクへの対処
1|保険による物理的リスクへの対処が考えられる
2|移行リスクは、政策、技術、市場のリスクに分けられる
3|気候変動に関連して、法規制リスクや風評リスクが高まる可能性もある
4――シナリオ設定にあたっての考え方
1|シナリオ設定においては、TCFD提言を考慮すべき
2|シナリオは動的に調整する必要がある
3|シナリオ設定の際は、自社の目的を踏まえることが必要
4|各シナリオの結果は数学的予測に基づく滑らかな曲線となる
5――シナリオ要素の分析
1|社会経済、政策展望、技術進化、排出経路、をどう組み合わせるか
2|気候変動変数を、金融予測モデルで利用できるように変換することが課題
3|時間軸によって、シナリオ設定の重要性は異なる
4|物理的リスクと移行リスクとでは、単独の経済主体で管理できるかどうかが異なる
6――おわりに (私見)
(2021年09月29日「保険・年金フォーカス」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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