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海面水位の上昇-アメリカの保険会社では洪水保険の引受撤退の動きも

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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気候変動問題への注目度が高まりつつある。その1つとして、海面水位の上昇が注目されている。海面水位の上昇は、高潮の発生や島嶼国の水没など、沿岸地域で生活する多くの人々に深刻な影響をもたらす。その影響は、洪水リスクを引き受ける保険会社にも及ぶ。
本稿では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書や気象庁の開示情報などをもとに、海面水位の上昇と保険への影響を概観することとしたい。
■目次
1――はじめに
2――海面水位上昇リスク
1|海面水位上昇リスクにも急性リスクと慢性リスクがある
2|海面水位上昇の主な原因には、陸域の氷の減少、海洋の熱膨張が挙げられる
3|海面水位上昇には、さまざまな周期性がある
4|海面水位上昇に伴うリスクの見積もりには施設の整備状況も加味
3――近年の海面水位変化
1|世界平均の海面水位は上昇を続けている
2|海面水位の上昇は太平洋の日本近海などで大きい
3|北陸~九州地方の東シナ海側沿岸では海面水位の上昇が大きい
4――保険会社の撤退の動き
1|アメリカでは保険会社が洪水保険の引き受けを縮小
2|ニュージーランドでも保険会社の「部分的な撤退」が出現
5――おわりに (私見)
(2022年08月30日「基礎研レター」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
篠原 拓也のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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