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「福岡オフィス市場」の現況と見通し(2024年)

金融研究部 主任研究員 吉田 資
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1.はじめに
2.福岡オフィス市場の現況
1 三幸エステートの定義による。大規模ビルは基準階面積200坪以上、大型は同100~200坪未満、中型は同50~100坪未満、小型は同20~50坪未満。
2 賃料サイクルとは、縦軸に賃料、横軸に空室率をプロットした循環図。通常、(1)空室率低下・賃料上昇→(2)空室率上昇・賃料上昇→(3)空室率上昇・賃料下落→(4)空室率低下・賃料下落、と時計周りに動く。
三鬼商事によると、2023年末時点で賃貸可能面積が最も大きいエリアは、「博多駅前地区(23.9%)」で、次いで「天神地区(20.3%)」、「博多駅東・駅南地区(16.3%)」、「祇園・呉服町地区(15.9%)」、「薬院・渡辺通地区(11.9%)」、「赤坂・大名地区(11.7%)」の順となっている(図表-8)。
賃貸可能面積は、建替えに伴う滅失等により「天神地区」(前年比▲0.9万坪)で減少したが、新規供給のあった「赤坂・大名地区」(同+0.9万坪)や「祇園・呉服町地区」(同+0.9万坪)等で増加し、福岡ビジネス地区全体で+1.5万坪増加した。
賃貸面積は、「天神地区」を除く全ての地区で増加し、福岡ビジネス地区全体で+0.9万坪増加し、結果として、空室面積は+0.7万坪の増加となった(図表-9)。
また、募集賃料は、「天神地区」を除く全てのエリアにおいて上昇基調で推移している。特に、「薬院・渡辺通地区」(前年比+3.3%)や「赤坂・大名地区」(前年比+3.1%)で大きく上昇した(図表-10右図)。
(2024年06月21日「不動産投資レポート」)
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03-3512-1861
- 【職歴】
2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
2018年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)
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