- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 経済予測・経済見通し >
- インド経済の見通し~農業部門の回復とインフラ投資の拡大により高成長軌道を維持
2024年06月04日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
■目次
・GDP統計の結果:景気減速も7%台の高成長を維持
・経済概況:総選挙を控えて投資が減速するも、消費が回復
・(物価の動向)熱波で一時上振れも、食品の供給改善や金融引締めにより緩やかな低下へ
・(金融政策の動向)24年度後半に2回の利下げを予想
・(経済見通し) 農業部門の回復とインフラ投資の拡大により高成長軌道を維持
- インド経済は2024年1-3月期の成長率が前年同期比+7.8%(10-12月期:同+8.6%)となり、4四半期ぶりに8%割れの成長となったものの、高成長軌道が保たれた。1-3月期は総選挙を控えて投資の勢いが鈍化し、民間消費も緩慢な伸びにとどまった。一方、政府消費と輸出が回復した。
- 先行きは内需主導の高成長が続くと予想する。4-6月期は総選挙期間中のため投資が伸び悩むほか、金融引き締めの累積効果が徐々に経済活動の重石となり、成長率は低下するだろう。しかしながら、総選挙の出口調査ではインド人民党の勝利が予想されている。政府の政策の先見性が高まり、7-9月期以降は投資の勢いが回復するだろう。また民間消費は農業生産の回復により持ち直すと予想する。成長率は24年度が前年度比+6.8%(23年度:同+8.2%)と低下するが、順調な成長軌道を維持すると予想する。
■目次
・GDP統計の結果:景気減速も7%台の高成長を維持
・経済概況:総選挙を控えて投資が減速するも、消費が回復
・(物価の動向)熱波で一時上振れも、食品の供給改善や金融引締めにより緩やかな低下へ
・(金融政策の動向)24年度後半に2回の利下げを予想
・(経済見通し) 農業部門の回復とインフラ投資の拡大により高成長軌道を維持
(2024年06月04日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1780
経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/13 | インド消費者物価(25年2月)~2月のCPI上昇率は半年ぶりの4%割れ | 斉藤 誠 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/06 | インド経済の見通し~農村部の回復と所得減税により民間消費が景気をけん引、当面は+6%台後半の成長持続 | 斉藤 誠 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/02/17 | タイ経済:24年10-12月期の成長率は前年同期比3.2%増~純輸出と政府支出が拡大、2期連続で+3%台の成長に | 斉藤 誠 | 経済・金融フラッシュ |
2025/02/14 | マレーシア経済:24年10-12月期の成長率は前年同期比+5.0%~内需が好調で堅調な成長ペースを維持 | 斉藤 誠 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年03月19日
日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント低下の12と予想、トランプ関税の影響度に注目 -
2025年03月19日
孤独・孤立対策の推進で必要な手立ては?-自治体は既存の資源や仕組みの活用を、多様な場づくりに向けて民間の役割も重要に -
2025年03月19日
マンションと大規模修繕(6)-中古マンション購入時には修繕・管理情報の確認・理解が大切に -
2025年03月19日
貿易統計25年2月-関税引き上げ前の駆け込みもあり、貿易収支(季節調整値)が黒字に -
2025年03月19日
米住宅着工・許可件数(25年2月)-着工件数(前月比)は悪天候から回復し、前月から大幅増加、市場予想も上回る
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【インド経済の見通し~農業部門の回復とインフラ投資の拡大により高成長軌道を維持】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
インド経済の見通し~農業部門の回復とインフラ投資の拡大により高成長軌道を維持のレポート Topへ