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- 中国経済:景気指標の総点検(2024年春季号)
2024年03月28日
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■要旨
- 2023年10~12月期の中国の実質GDP成長率は、前年同期比+5.2%と、前期(同7~9月期)の+4.9%から伸びが加速した。他方、季節調整後の前期比では+1.0%と、前期の同+1.5%から減速し、景気は足踏み状態であった。24年1~2月の指標をみると、一部で改善の動きもみられるが、全体としてみれば依然力強さを欠く状況にあるようだ。
- GDP成長率(前期比)を予測するために作成している景気評価点(下表)について、〇(3カ月前に比べて上向き)の数は、23年10~12月期は、10月が8点、11月が4点、12月が3点と、分岐点(5点)に対して下降傾向がみられ、GDP成長率(前期比)は減速していた。24年1~3月期については、1・2月がそれぞれ4点、5点と、5点を下回るものの23年12月を底に上昇を続けており、GDP成長率(前期比)は加速することが予想される。
- 景気インデックス(鉱工業生産、サービス業生産、建築業PMIを合成加工して毎月の実質成長率を推計したもの)は、24年1~2月期で前年同期比+5.2%である(図表-17)。23年10~12月期の実質GDP成長率は前年同期比+5.2%であり、そこから横ばいである。1~3月期の実質GDP成長率(前年同期比)は、3月の景気次第で振れるとは言え、同+5%台前半となることが予想される。なお、公表予定日は、4月16日(火)となっている。
(2024年03月28日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- 【職歴】
・2006年:みずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社
・2009年:同 アジア調査部中国室
(2010~2011年:北京語言大学留学、2016~2018年:みずほ銀行(中国)有限公司出向)
・2020年:同 人事部
・2023年:ニッセイ基礎研究所入社
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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