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- ユーロ圏失業率(2023年10月)-若年失業率の上昇が継続
2023年12月01日
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1.結果の概要:失業率は6.5%で横ばい
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:若年失業率は上昇傾向が継続
ユーロ圏(20か国)の10月の失業率は6.5%で、9月から横ばいとなった。過去データはほとんど改定されなかったが、統計データ公表以来の最低値とされていた6月と8月の失業率がやや悪化方向に改定された(いずれも改定前6.4→改定後6.5%)。その結果、失業率は3月以降6.5%で横ばいになっている(6.5%は統計データ公表以来の最低値でもある)。
失業者数は10月の前月差で4.8万人増となり、9月の5.5万人増に続き2か月連続の増加となった(図表3・4)。主要4か国では、ドイツのみ小幅減少(▲0.1万人)で、フランス(+0.8万人)、スペイン(+0.9万人)、イタリア(+3.1万人)は増加した。
10月の若年失業率は14.9%で、9月(14.6%)から上昇した。また、過去データは5月以降の数値が悪化方向に改定されており、特に7月以降の改定幅が大きくなっている(7月改定前14.0%→改定後14.5%、8月13.9%→14.5%、9月14.0%→14.6%)。その結果、若年失業率は4月(13.9%)をボトムに上昇傾向が継続している形になっている(前掲図表2)。
若年失業者数は10月で238.0万人(前月差4.4万人)となり、6か月連続で増加している。その結果、10月はコロナショック直前の水準(20年3月の234.5万人)を上回った(図表4)。
失業者数は10月の前月差で4.8万人増となり、9月の5.5万人増に続き2か月連続の増加となった(図表3・4)。主要4か国では、ドイツのみ小幅減少(▲0.1万人)で、フランス(+0.8万人)、スペイン(+0.9万人)、イタリア(+3.1万人)は増加した。
10月の若年失業率は14.9%で、9月(14.6%)から上昇した。また、過去データは5月以降の数値が悪化方向に改定されており、特に7月以降の改定幅が大きくなっている(7月改定前14.0%→改定後14.5%、8月13.9%→14.5%、9月14.0%→14.6%)。その結果、若年失業率は4月(13.9%)をボトムに上昇傾向が継続している形になっている(前掲図表2)。
若年失業者数は10月で238.0万人(前月差4.4万人)となり、6か月連続で増加している。その結果、10月はコロナショック直前の水準(20年3月の234.5万人)を上回った(図表4)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2023年12月01日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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