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日本の子どもの性被害(2)-2022年の児童買春事犯等の被害児童は1400人超、被害の5~6割が高校生、室内や限定的な空間に注意!-
生活研究部 研究員・ジェロントロジー推進室・ヘルスケアリサーチセンター 兼任 乾 愛
本稿では、警察庁が公表している罪種別の子ども性被害の統計データを用いて、子どもの性被害の実態を分析した。
その結果、2022年には1461人の子どもが性被害を被っており、2013年と比較すると全体的な被害人数は減少しているものの、児童買春事犯の被害人数が微増、みだらな性行為等の被害人数は千人前後で大きな変動がなく、コロナ明けの社会活動の活発化に伴う性犯罪被害の拡大には留意する必要がある。
また、被害児童の5割から6割は高校生であり、室内や限定的な空間における性被害が特徴的であることから、行動範囲が拡大した高校生においての情報モラルの知識習得や夜間外出禁止などの行動範囲の制限などのリスク回避は重要となってくるであろう。
本稿では、児童買春等の被害児童の実態を示したが、次稿では、さらに具体的に児童ポルノ事犯における被害状況や、SNSに起因する事犯についての特徴を分析する予定である。
■目次
1――はじめに
2――警察庁の罪種別子どもの性被害
2-1|2022年の児童買春事犯の被害児童は1400人超
2-2|2022年の児童買春事犯の被害児童の学識では、5割から6割は高校生が被害
2-3|2022年の児童買春事犯の被害児童の被害場所では、限定的な空間に注意!
3――まとめ
03-3512-1847
- 【職歴】
2012年 東大阪市 入庁(保健師)
2018年 大阪市立大学大学院 看護学研究科 公衆衛生看護学専攻 前期博士課程修了
(看護学修士)
2019年 ニッセイ基礎研究所 入社
2019年~大阪市立大学大学院 看護学研究科 研究員(現:大阪公立大学 研究員)
【資格】
看護師・保健師・養護教諭一種・第一種衛生管理者
【加入団体等】
日本公衆衛生学会・日本公衆衛生看護学会・日本疫学会
公式SNSアカウント
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