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- 2022~2024年度経済見通し-22年10-12月期GDP2次速報後改定
2023年03月09日
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■要旨
<実質成長率:2022年度1.2%、2023年度1.0%、2024年度1.6%を予想>
- 2022年10-12月期の実質GDP(2次速報値)は、1次速報の前期比0.2%(年率0.6%)から前期比0.0%(年率0.1%)に下方修正された。
- GDP2次速報の結果を受けて、2月に発表した経済見通しを改定した。実質GDP成長率は2022年度が1.2%、2023年度が1.0%、2024年度が1.6%と予想する。2022年10-12月期の実績値の下振れを受けて、2022年度の見通しを▲0.1%下方修正した。
- 輸出が景気の牽引役となることは当面期待できないが、高水準の貯蓄や賃上げの進展を背景に民間消費が回復し、国内需要中心の成長が続くだろう。2023年の春闘賃上げ率は3.00%と1994年以来の3%台になると想定する。米国、ユーロ圏のマイナス成長が小幅にとどまることから、日本は景気後退が回避されることをメインシナリオとしているが、景気の回復力は脆弱で下振れリスクが残る。
- 消費者物価上昇率(生鮮食品を除く総合)は、2023年2月には政府の物価高対策の影響で4%台から3%程度へ低下するが、電気料金の値上げが認可されれば、エネルギー価格が再び上昇する。原材料コストを価格転嫁する動きは弱まる一方、賃上げ率の高まりを受けてサービス価格の上昇ペースが徐々に高まるだろう。消費者物価上昇率(生鮮食品を除く総合)は、2022年度が3.0%、2023年度が2.3%、2024年度が1.1%と予想する。
■目次
1. 2022年10-12月期の実質GDPは前期比年率0.1%へ下方修正
・春闘賃上げ率は1994年以来の3%台を予想
2. 実質成長率は2022年度1.2%、2023年度1.0%、2024年度1.6%を予想
・実質GDPが直近のピークを超えるのは2024年度
・物価の見通し
1. 2022年10-12月期の実質GDPは前期比年率0.1%へ下方修正
・春闘賃上げ率は1994年以来の3%台を予想
2. 実質成長率は2022年度1.2%、2023年度1.0%、2024年度1.6%を予想
・実質GDPが直近のピークを超えるのは2024年度
・物価の見通し
(2023年03月09日「Weekly エコノミスト・レター」)
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03-3512-1836
経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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