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SDGs関連債務の情報伝達力-SDGsに対する取組を周知できるのか?

金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・サステナビリティ投資推進室兼任 高岡 和佳子
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近年、SDGsに関連する債券の発行や融資契約の締結が増加傾向にある。SDGs関連債務による資金調達には「ESG経営の高度化に伴い中長期的な企業価値向上につながる」、「SDGs推進に積極的な企業として社会的な支持を獲得できる」などのメリットがあると考えられている。このため、SDGs関連債務による資金調達の決定において、経営陣がSDGs推進に積極的な企業であるといった情報発信を意図している可能性が高い。
そこで、SDGs関連債務による資金調達の公表後の株価の反応の評価を試みた。その結果、微々たるものではあるが、経営陣の思惑通りに株価がポジティブに反応すること、また、SDGs関連債務による資金調達実績の有無や、SDGs関連債務の種類によって株価の反応が異なることを確認した。
■目次
1――SDGs関連債務のメリットと資金調達による情報伝達力
1|SDGs関連債務のメリット
2|資金調達による情報伝達力
3|本稿の目的
2――資金調達公表後の株価の反応に関する先行研究
1|普通社債の発行に対する市場の反応
2|融資契約の締結に対する市場の反応
3――分析方法と分析対象データの特徴
1|分析方法
2|分析対象データ(抽出方法)
3|分析対象データ(特徴)
4――分析とその結果
1|俯瞰的分析
2|SDGs関連債務による資金調達実績の有無と株価の反応
3|使途限定型と目標設定型との比較
4|企業の財務指標の特徴と株価の反応
5――最後に
(2022年11月22日「基礎研レポート」)

03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
高岡 和佳子のレポート
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