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- オフィス市場は調整継続。ホテルは国内観光需要が回復に向かう-不動産クォータリー・レビュー2022年第2四半期
2022年08月10日
物流賃貸市場は、首都圏では空室率が低下し、近畿圏ではタイトな需給環境が続いている。シービーアールイー(CBRE)によると、首都圏の大型マルチテナント型物流施設の空室率(2022年6月末)は前期比▲0.3%低下の4.4%となった(図表-15)。今期は新規供給9.2万坪に対して新規需要が10.2万坪と上回ったため、空室率が低下した。EC事業者や食品スーパーを中心にテナント需要は底堅いものの、新規供給の増加により物件の選択肢が多くリーシングの進捗ペースはやや鈍化している。今後については、多くの新規物件が竣工予定のため2023年にかけて需給の緩和基調が予想されるとのことである。近畿圏の空室率は2.1%(前期比±0%)と低い水準を維持している。大阪中心部は空室がなく賃料も上昇基調にある。
また、一五不動産情報サービスによると、2022年4月時点の東京圏の募集賃料は4,650円/月坪(前期比+0.6%)となった。
また、一五不動産情報サービスによると、2022年4月時点の東京圏の募集賃料は4,650円/月坪(前期比+0.6%)となった。
4. J -REIT(不動産投信)市場
今年上期のJ-REIT市場を振り返ると(図表-18)、年明け以降、コロナ第6波にはじまり、米国の利上げ加速、ロシアによるウクライナ侵攻、世界経済の悪化と高インフレなど外部環境が急速に悪化し、東証REIT指数は一時▲10%を超えて下落した。しかし、NAV倍率で1倍を下回る水準では割安感などから押し目買いも入り、年初からの下落率は▲4.8%にとどまった。6月末時点の上場銘柄数は61社、市場時価総額は16.3兆円(昨年末比▲4%)、運用資産額は21.6兆円(同+2%)となった。業績面では、市場全体の予想1口当たり分配金は横ばいとなる一方、1口当たりNAVは保有不動産の価格上昇を受けて昨年末比+2%上昇した。デット資金の調達環境は、世界的に長期金利が急上昇するなか投資法人債による資金調達についても様子見となり、上期の発行額は360億円(昨年上期822億円)にとどまった。
(ご注意)本稿記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本稿は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものでもありません。
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経歴
- 【職歴】
2000年 東海銀行(現三菱UFJ銀行)入行
2006年 総合不動産会社に入社
2018年5月より現職
・不動産鑑定士
・宅地建物取引士
・不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員
・2022年、2023年 兵庫県都市計画審議会専門委員
(2022年08月10日「不動産投資レポート」)
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