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2025年08月12日

東京オフィス市場は賃料上昇継続。宿泊需要は伸び率が鈍化-不動産クォータリー・レビュー2025年第2四半期

金融研究部 准主任研究員 渡邊 布味子

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■要旨
 
  • 2025年4-6月期の実質GDP(8/15公表予定)は前期比+0.2%(前期比年率+1.0%)のプラス成長になったと推計される。
     
  • 住宅市場では住宅価格が上昇するなか新規供給は低調に推移している。4-6月期の新設住宅着工戸数は前年同期比▲25.6%減少、首都圏のマンション新規発売戸数は同▲6.0%減少、中古マンションの成約件数は同+29.2%増加した。地価は住宅地・商業地ともに上昇している。
     
  • オフィス賃貸市場は東京Aクラスビルの成約賃料(月坪)が前期比+0.2%上昇した。東京23区のマンション賃料は全ての住居タイプで前年同期比プラスとなった。ホテル市場では2025年4-6月の延べ宿泊者数が前年同期比+0.5%増加した。物流賃貸市場では首都圏の空室率が10.9%、近畿圏の空室率が5.6%となった。
     
  • 2025年第2四半期の東証REIT指数は+5.2%上昇した。

 
東京都心部Aクラスビルの空室率と成約賃料
■目次

1.経済動向と住宅市場
2.地価動向
3.不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4.J-REIT(不動産投信)市場

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年08月12日「不動産投資レポート」)

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金融研究部   准主任研究員

渡邊 布味子 (わたなべ ふみこ)

研究・専門分野
不動産市場、不動産投資

経歴
  • 【職歴】
     2000年 東海銀行(現三菱UFJ銀行)入行
     2006年 総合不動産会社に入社
     2018年5月より現職
    ・不動産鑑定士
    ・宅地建物取引士
    ・不動産証券化協会認定マスター
    ・日本証券アナリスト協会検定会員

    ・2022年、2023年 兵庫県都市計画審議会専門委員

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