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コロナ禍におけるがん検診受診動向(3)~コロナ禍で検診受診が減った人の特徴

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
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(公財)日本対がん協会によると、2020年のがん検診受診者は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて前年と比べて30.5%と、大幅に減少した。緊急事態宣言中は、市町村などで実施されるがん検診が中止や延期されたことがあったほか、その後もコロナ禍における感染不安があったり、困窮して費用を理由にためらったり、家族の在宅時間が増えることによって検診の時間がとれなかったりしたことが要因と考えられる。
そこで本稿では、ニッセイ基礎研究所がおこなったインターネット調査を使って、新型コロナウイルスの感染拡大によってがん検診が減った人の特徴をみた。その結果、感染不安そのものでは、検診を控える傾向はみられなかった。しかし、受療行動として「家族や自分の通院を減少」した人では、検診も減っていた。また、「自分や家族の収入減少」を不安に思っている人や、実際に、収入が減少している人で検診が減っていた。また、仕事・学業時間が増加した人、家族と過ごす時間が減少した人で検診に行かなくなっていた等、生活時間に変化があった人で検診が減っていた。
■目次
1――はじめに
2――分析方法
1|調査の概要
2|データの概要
3|分析の概要
3――分析結果
4――おわりに
(2022年03月04日「基礎研レポート」)

03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
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