2022年02月07日

AIオンデマンド乗合タクシーの成功の秘訣(中)~全国30地域に展開するアイシン「チョイソコ」の事例から

生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任   坊 美生子

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■要旨

チョイソコは、2021年10月時点で、導入地域が全国約30か所に広がったが、収益性を確保するのは容易ではない。アイシンは、コスト幅を一層下げるために、今後も導入地域を拡大していく目標だ。また、乗合サービスだけではなく、車両にカメラをつけて道路の破損状況を記録し、自治体に送信したり、弁当を運ぶ「貨客混載」に取り組んだりと、新たな収益源となる多様なサービスに挑戦している。2022年度からは、利用者層を拡大するため、車いす対応車両を使用した実証実験を行う。

豊明市では、チョイソコ会員が当初の91人から2,000人超に増えた。チョイソコをきっかけに外出するようになった高齢者もみられており、外出促進に寄与している。逆に、車が空いていないために、利用したくても予約できない状況も発生している。市は今後、乗客が少ない午後の時間帯の運賃を下げるダイナミックプライシングを導入するなどして、より多くの住民に利用してもらえる方法を検討している。

■目次

・チョイソコのエリアスポンサーの集客のために、アイシンがイベントを企画運営
・予約が少ない午後の利用を促すため、ダイナミックプライシングの導入も視野に
・チョイソコの収益性を上げるためには、全国展開と、サービスの多様化がカギ
・車椅子対応車両を2022度の実証実験で導入。一人で乗り降りできない高齢者もパイに取り込んで
 いく
・高齢者サービスに民間の力を使うことで、介護保険給付や税金の支出を減らせる
<対談参加者>

加藤博巳氏 株式会社アイシンビジネスプロモーション部長。1992年旧アイシン精機入社、Aisin Europe S.A.副社長などを歴任。イノベーションセンター部長を経て現職。2018年から「チョイソコ」事業を統括している。

川島康孝氏 豊明市経済建設部市街地整備課長。2001年採用。前職の行政経営部とよあけ創生推進室長の時に地域公共交通網形成計画を策定し、コミュニティバスの再編と合わせてチョイソコを導入。

早川佳介氏 豊明市行政経営部企画政策課施設・交通マネジメント係主事。2014年採用。総務課での選挙担当を経て、公共交通を担当。現在、地域公共交通計画を策定中

坊美生子(モデレーター) ニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員。ジェロントロジー推進室兼任。高齢者の視点で移動支援、交通政策を研究。
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生活研究部   准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任

坊 美生子 (ぼう みおこ)

研究・専門分野
ジェロントロジー、交通政策・移動サービス、労働

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