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2022年02月01日
AIオンデマンド乗合タクシーの成功の秘訣(上)~全国30地域に展開するアイシン「チョイソコ」の事例から
03-3512-1821
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■要旨
全国の地方部を中心に、公共交通が衰退し、路線バスやコミュニティバスが撤退した地区に、予約に合わせて運行する「オンデマンド乗合タクシー」を導入するケースが2000年代半ばから増えている。最近では、AIを使用したものも次々開発されている。しかし、導入しても利用が伸び悩み、自治体の補助金だけがかさむケースもある。
自動車部品メーカーの株式会社アイシンが、愛知県豊明市で開始し、全国約30地域に展開しているAIオンデマンド乗合タクシー「チョイソコ」は、スポンサーとなった地域の医療機関や薬局、スーパーなどが停留所を設ける仕組みで、収益率を向上させるスキームが注目されている。地域の高齢者が、より安価で気軽に、これらの場所に外出できるようになることを目指している。
この移動サービスが始まった背景には、アイシン側にはCASEに対応する必要性があったこと、豊明市側には、民間の力を活用して、高齢者の介護予防を進める必要性があったことがある。
チョイソコの大きな特徴の一つ目は、走行速度の計算にAIを用いて、地域ごとにパラメーターを変更し、適切な所要時間を割り出すシステムにあった。また二つ目は、人件費がかかるコールセンターのオペレーターをフル活用し、営業に活かしている点にあった。
■目次
■オンデマンド乗合タクシーの概要
■チョイソコの概要
・CASEに対応する必要性から、移動サービスの検討をスタート
・既存のバス、タクシー事業者も儲かる仕組みにして、新しい移動サービスを公共交通体系に
落とし込む
・行政と公共交通事業者との関係は積み重ね。普段から地域の移動課題や今後のビジョンを
共有しておく
・AIを走行速度の計算に使い、利用者の待ち時間が長くならないように調整
・人件費がかかるコールセンターのオペレーターを営業に生かし、売上の向上につなげる
<対談参加者>
◇加藤博巳氏 株式会社アイシンビジネスプロモーション部長。1992年旧アイシン精機入社、Aisin Europe S.A.副社長などを歴任。イノベーションセンター部長を経て現職。2018年から「チョイソコ」事業を統括している。
◇川島康孝氏 豊明市経済建設部市街地整備課長。2001年採用。前職の行政経営部とよあけ創生推進室長の時に地域公共交通網形成計画を策定し、コミュニティバスの再編と合わせてチョイソコを導入。具体的な運営方法の提案や他の交通事業者との調整等を行った。
◇早川佳介氏 豊明市行政経営部企画政策課施設・交通マネジメント係主事。2014年採用。総務課での選挙担当を経て、公共交通を担当。現在、地域公共交通計画を策定中。
◇坊美生子(モデレーター) ニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員。ジェロントロジー推進室兼任。高齢者の視点で移動支援、交通政策を研究。
全国の地方部を中心に、公共交通が衰退し、路線バスやコミュニティバスが撤退した地区に、予約に合わせて運行する「オンデマンド乗合タクシー」を導入するケースが2000年代半ばから増えている。最近では、AIを使用したものも次々開発されている。しかし、導入しても利用が伸び悩み、自治体の補助金だけがかさむケースもある。
自動車部品メーカーの株式会社アイシンが、愛知県豊明市で開始し、全国約30地域に展開しているAIオンデマンド乗合タクシー「チョイソコ」は、スポンサーとなった地域の医療機関や薬局、スーパーなどが停留所を設ける仕組みで、収益率を向上させるスキームが注目されている。地域の高齢者が、より安価で気軽に、これらの場所に外出できるようになることを目指している。
この移動サービスが始まった背景には、アイシン側にはCASEに対応する必要性があったこと、豊明市側には、民間の力を活用して、高齢者の介護予防を進める必要性があったことがある。
チョイソコの大きな特徴の一つ目は、走行速度の計算にAIを用いて、地域ごとにパラメーターを変更し、適切な所要時間を割り出すシステムにあった。また二つ目は、人件費がかかるコールセンターのオペレーターをフル活用し、営業に活かしている点にあった。
■目次
■オンデマンド乗合タクシーの概要
■チョイソコの概要
・CASEに対応する必要性から、移動サービスの検討をスタート
・既存のバス、タクシー事業者も儲かる仕組みにして、新しい移動サービスを公共交通体系に
落とし込む
・行政と公共交通事業者との関係は積み重ね。普段から地域の移動課題や今後のビジョンを
共有しておく
・AIを走行速度の計算に使い、利用者の待ち時間が長くならないように調整
・人件費がかかるコールセンターのオペレーターを営業に生かし、売上の向上につなげる
<対談参加者>
◇加藤博巳氏 株式会社アイシンビジネスプロモーション部長。1992年旧アイシン精機入社、Aisin Europe S.A.副社長などを歴任。イノベーションセンター部長を経て現職。2018年から「チョイソコ」事業を統括している。
◇川島康孝氏 豊明市経済建設部市街地整備課長。2001年採用。前職の行政経営部とよあけ創生推進室長の時に地域公共交通網形成計画を策定し、コミュニティバスの再編と合わせてチョイソコを導入。具体的な運営方法の提案や他の交通事業者との調整等を行った。
◇早川佳介氏 豊明市行政経営部企画政策課施設・交通マネジメント係主事。2014年採用。総務課での選挙担当を経て、公共交通を担当。現在、地域公共交通計画を策定中。
◇坊美生子(モデレーター) ニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員。ジェロントロジー推進室兼任。高齢者の視点で移動支援、交通政策を研究。
(2022年02月01日「ジェロントロジーレポート」)
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