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ESGに対する企業の取り組み-企業の重要課題は社会の重要課題である

金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・サステナビリティ投資推進室兼任 高岡 和佳子
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1――重要なESG項目には社会の意見が反映されている

2――主要企業の重要なESG項目とは
一方、「性別、年齢、人種、国籍、性的指向、宗教、価値観などの多様性を認め合う社会の実現」のように、業種を問わず、社会から期待されている項目もある。中でも、「脱炭素や省エネなど気候変動への対策強化」に対する社会からの期待は強く、ほぼすべての企業が積極的に取り組んでいる。
3――脱炭素社会に向けた企業の取り組み
トヨタ自動車は、6つのチャレンジで構成される「トヨタ環境チャレンジ2050」を掲げている。6つのチャレンジのうち、「工場CO2ゼロチャレンジ」と「新車CO2ゼロチャレンジ」、「ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ」の3つがCO2ゼロを達成するためのチャレンジである。
「工場CO2ゼロチャレンジ」では、2050年グローバル工場CO2排出ゼロを目指している。これは、製造工程におけるCO2排出ゼロを目指していることと同義である。「新車CO2ゼロチャレンジ」では、電動車を普及・販売を促進することで2050年グローバル新車平均CO2排出量の90%削減(2010年比)を目指している。つまり、販売した商品の使用に伴うCO2排出量の大幅な削減を目指している。製造工程におけるCO2排出ゼロと販売した商品の使用に伴うCO2排出量の大幅な削減を含めて、サプライチェーンにおける川上から川下まで全体でCO2排出量ゼロを目指すのが「ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ」である。
トヨタ自動車に限らず、少なくない企業が企業自らの製造時のCO2排出だけでなく、原材料の調達から販売後の使用・廃棄に至るまでのサプライチェーン全体でのCO2排出の削減に取り組んでいる。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2021年12月20日「基礎研レター」)
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03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
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