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グリーンボンドとは?-要は環境問題に対する共通認識

金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・ESG推進室兼任 高岡 和佳子
- グリーンボンドとは、資金使途が環境問題の解決に貢献する事業であるグリーンプロジェクトに限定される債券のことである。しかし、時、地域、業界によって重要な環境問題やその解決策が異なる可能性が有るため、グリーンプロジェクトの範囲を限定することは困難である。
- グリーンボンドの発行体には、透明性が高く、正確でかつ完全な情報開示が求められる。グリーンボンド市場の健全性維持には、投資家が個々のグリーンボンドの特性を正しく理解することが不可欠だからだ。投資家が正しく理解し、環境問題の解決に繋がるプロジェクトに対してのみ資金を提供することで、グリーンボンド市場の健全性維持が期待される。
- 近年、グリーンボンドの発行額は拡大傾向にあり、環境問題に対する関心の高まりが読み取れる。また、グリーンプロジェクトの種類も多様化しており、事業者や投資家等がより多様な環境問題に関心を持ち始めた様子も伺える
■目次
1――グリーンボンドって何?
2――グリーンボンドって名乗ったもの勝ちなの?
3――グリーンボンド発行実績から読み取る環境問題に対する関心の広がり
(2021年08月04日「基礎研レター」)

03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
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