- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 医療・介護・健康・ヘルスケア >
- 健康・ヘルスケア >
- 新型コロナワクチンを「接種したくない」と思っていた人が接種を決めた理由
新型コロナワクチンを「接種したくない」と思っていた人が接種を決めた理由
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
ニッセイ基礎研究所では、2020年6月から「新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」を定期的に実施している。2021年7月に実施した第5回調査と、9月に実施した第6回調査の両方を回答した2,347人についてみると、7月時点でワクチンを「あまり接種したくない」または「絶対に接種したくない」と回答していた人のおよそ半数が9月の時点でも接種希望がなかった。一方、4割弱が9月の時点では予約、または接種を済ませており、1割強が予約は済ませていないものの接種意向をもっていた。
9月の時点で予約、または接種をすませていた4割弱について分析した結果、9月の時点でも接種意向がなかった人と比べて、7月の時点でワクチンの安全性への不安やワクチン不要という考え方は少なく、感染不安が高かった。さらに、7~9月にかけて、国内では感染の第5波があり自宅療養者が増加したことが広く報じられたことなどが影響して接種を決めた可能性があった。一方、7月の時点でワクチンを予約、または接種済だった人と比べると、接種を決めた理由として、ワクチンの効用への期待をあげる人は少なく、国内でのワクチン接種が進んだことや家族の勧めや接種しないことで不利益をこうむりそうであることをあげる割合が高かった。
■目次
1――はじめに
2――7月から9月における接種状況・意向の変化
~7月に「接種希望なし」の半数は9月にも「接種希望なし」」。4割は「予約・接種済」
3――ワクチンをすぐには接種したくない理由(7月時点)~「希望しない→予約・接種済」で、
“様子見・順番待ち”、「希望なし(7~9月)」で“安全性への不安”“ワクチン不要”
4――感染による健康への影響に関する不安
~「適切な治療が受けられない」不安の有無でちがい
5――ワクチンを接種した理由(9月)~「予約・接種済(7~9月)」で自分や周囲のリスク軽減と
「打つものだと思っていた」。「希望なし→予約・接種済」では家族の勧めや不利益をこうむり
そう、周囲の接種状況
6――おわりに
03-3512-1783
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年03月19日
東南アジア経済の見通し~輸出底打ちで再び緩やかな回復軌道に復帰 -
2024年03月19日
韓国政府の優秀外国人材確保政策-その3-韓国政府の他の優秀外国人材の確保政策 -
2024年03月19日
韓国政府の優秀外国人材確保政策-その2-優秀人材特別帰化制度の適用対象を大幅に拡大 -
2024年03月19日
韓国政府の優秀外国人材確保政策-その1-2011年施行された改正国籍法の主な内容 -
2024年03月19日
保険会社の再建と破綻処理等の制度構築の動き(英国)-PRAが「ソルベント・イグジット」の導入について意見募集中
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
-
2023年04月27日
News Release
【新型コロナワクチンを「接種したくない」と思っていた人が接種を決めた理由】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
新型コロナワクチンを「接種したくない」と思っていた人が接種を決めた理由のレポート Topへ