2021年08月30日

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■要旨

本稿では、コロナ禍のテレワークの拡大が、子育て中の働く人々のこころの健康にどのような影響を与えたのかを、ニッセイ基礎研究所の独自調査のデータを用いて検証した結果を紹介する。この独自調査は、日本で新型コロナ拡大が始まったばかりであった2020年2月から3月と、その約1年後の2021年の2月から3月に、個人を追跡する形で行われたものである。

結果を先取りしてお伝えすれば、新型コロナの拡大以前にはテレワークをしていなかった、もしくは、頻度が多くなかった子育て中の働く人が、コロナ禍で週3日以上のテレワークを行うようになると、こころの健康状態が改善し、幸福度も高まった傾向が確認された。

■目次

1――はじめに
2――調査の概要
3――テレワークの頻度は増加している
4――テレワークの頻度の変化とこころの健康の変化
5――テレワークの頻度の変化と幸福度の変化
6――おわりに
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保険研究部   准主任研究員

岩﨑 敬子 (いわさき けいこ)

研究・専門分野
応用ミクロ計量経済学・行動経済学 

経歴
  • 【職歴】
     2010年 株式会社 三井住友銀行
     2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
     2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
     2021年7月より現職

    【加入団体等】
     日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
     博士(国際貢献、東京大学)
     2022年 東北学院大学非常勤講師
     2020年 茨城大学非常勤講師

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【テレワーク拡大の子育て中の働く人々のこころの健康への影響】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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