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女性の通勤時間に見るリモートワークの少子化対策への貢献可能性

保険研究部 准主任研究員 岩﨑 敬子
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欧米を中心とした先行研究から、一般的に通勤時間は女性よりも男性の方が長い傾向があり、これは女性の家庭への責任が大きい傾向によって説明されると言われている1。しかし、日本での通勤時間の性差とその理由を検討した研究は多くない。そこで本稿では、ニッセイ基礎研究所の独自の調査を用いて行った、同居の子の有無の通勤時間への影響の男女差の分析結果を紹介する。結果を先取りしてお伝えすれば、女性は同居の子がいると通勤時間が短くなることが確認された。このことは、新型コロナ感染症対策として進むリモートワークの普及が、女性の社会進出を通して少子化による労働力不足の改善に貢献する可能性があることを示唆するものと考える。
1 有留他, 1997
■目次
1――同居の子の有無の通勤時間への影響の男女差
2――リモートワーク普及の少子化問題への貢献可能性
(2020年09月14日「基礎研レター」)

03-3512-1882
- 【職歴】
2010年 株式会社 三井住友銀行
2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
2021年7月より現職
【加入団体等】
日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
博士(国際貢献、東京大学)
2022年 東北学院大学非常勤講師
2020年 茨城大学非常勤講師
岩﨑 敬子のレポート
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