2020年01月15日

幸福度が高まると労働者の生産性は上がるのか?-大規模実験を用いた因果関係の検証:プログレスレポート-

保険研究部 准主任研究員 岩﨑 敬子

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■要旨

企業による従業員のウェルビーイング(幸福)維持・向上への取り組みが注目されているが、幸福度が高まると従業員の生産性は高まるのか?幸福度と生産性の正の相関関係は様々な研究で示されてきたが、因果関係の存在を示した実証研究は多くない。
 
本稿では、ニッセイ基礎研究所が独自に実施した大規模WEB実験のデータを用い、幸福度が労働者の生産性を高めるという因果関係の存在を実証的に示した分析結果を紹介する。

■目次

1――はじめに
2――調査データについて
  1|調査概要
  2|実験の設計
3――分析結果
  1|ポジティブな感情が高まると生産性が上がるのか
  2|幸福度が下がると生産性も下がるのか
4――おわりに
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保険研究部   准主任研究員

岩﨑 敬子 (いわさき けいこ)

研究・専門分野
応用ミクロ計量経済学・行動経済学 

経歴
  • 【職歴】
     2010年 株式会社 三井住友銀行
     2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
     2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
     2021年7月より現職

    【加入団体等】
     日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
     博士(国際貢献、東京大学)
     2022年 東北学院大学非常勤講師
     2020年 茨城大学非常勤講師

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【幸福度が高まると労働者の生産性は上がるのか?-大規模実験を用いた因果関係の検証:プログレスレポート-】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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