2020年12月07日

通貨覇権を巡る攻防~ドル基軸通貨体制の持続可能性は?

経済研究部 上席エコノミスト 上野 剛志

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■要旨

トランプ米政権下の過去4年間、通商や技術、安全保障など様々な領域において米国と中国の対立が激化した。そうした中、通貨の覇権を巡る対立についても今後激化に向かう可能性が高まっている。足元の基軸通貨ドルの地位を確認したうえで、今後の行方について考察する。

■目次

1―基軸通貨ドルの地位は維持されているか
  1|基軸通貨ドルとは
  2|為替取引・外貨準備で高い存在感を維持
  3|有事で買われるドル
  4|水面下で進む一部諸国のドル離れ
2―基軸通貨の要件から見た米国の優位性
  1|経済・貿易規模・軍事力等の観点持
  2|金融市場・金融センターの観点
3―基軸通貨ドルの地位の行方
  1|米経済の優位性はますます低下へ
  2|「双子の赤字」という潜在的なリスク
4―基軸通貨交代(ドル基軸通貨体制終焉)の可能性
  1|過去の事例・・・ポンドからドルへ
  2|代替候補として想定される通貨
  3|中央銀行デジタル通貨(CBDC)が新たな変数に浮上
5―まとめ
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経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志 (うえの つよし)

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴
  • ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
    ・ 2007年 日本経済研究センター派遣
    ・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
    ・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

    ・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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