インド経済の見通し~封鎖解除による経済正常化が続くも、不十分な政府支援と金融緩和の遅れにより回復ペースは緩やかに。(2020年度▲8.3%、2021年度+9.1%) | ニッセイ基礎研究所
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インド経済の見通し~封鎖解除による経済正常化が続くも、不十分な政府支援と金融緩和の遅れにより回復ペースは緩やかに。(2020年度▲8.3%、2021年度+9.1%)

経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
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- インド経済は7-9月期の成長率が前年同期比▲7.5%(4-6月期:同▲23.9%)となった。
- 7-9月期はインド政府が3月に実施した全土封鎖の段階的な緩和による経済活動の再開を反映して実質GDPが大幅に改善したものの、2期連続のマイナス成長となり、景気後退局面に入った。
- 先行きのインド経済は封鎖解除による経済正常化の動きが続くものの、不十分な財政政策や金融緩和の遅れ、輸出悪化などが響いて回復ペースは緩やかなものとなるだろう。2020年度の成長率は▲8.3%となり、過去最大の落ち込みを予想する。21年度は前年度のGDPが低水準だったことによる反動増やワクチン接種プログラムの開始による経済正常化の進展などから成長率が+9.1%まで上昇すると予想する。
■目次
・経済概況:2四半期連続のマイナス成長、初の景気後退局面入り
・経済見通し:景気持ち直しが続くも、不十分な財政政策により回復ペースは緩やか
・(物価の動向)農業生産の回復で食品インフレは沈静化へ
・(金融政策の動向)21年前半に追加利下げを実施
(2020年12月03日「基礎研レター」)

03-3512-1780
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
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