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- 米住宅着工・許可件数(20年9月)-着工件数は市場予想を下回ったものの、堅調な戸建て需要を背景に前月から増加
2020年10月21日
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1.結果の概要:着工、許可件数ともに前月から増加、許可件数は市場予想も上回る
2.結果の評価:戸建て主導の回復が持続。7-9月期住宅投資は大幅なプラス成長に転換へ
住宅着工件数の伸びは、前月比+1.9%(前月:▲6.7%)と前月から増加に転じた(図表3)。内訳をみると、戸建てが+8.5%(前月:+2.9%)と5ヵ月連続でプラスを維持し回復基調の持続を確認した一方、集合住宅が▲16.3%(前月:▲25.9%)と2ヵ月連続のマイナスとなった。
前年同月比では+11.1%(前月:+0.8%)と4ヵ月連続のプラスとなった。こちらも戸建てが+22.3%(前月:+12.1%)と3ヵ月連続で2桁の伸びを維持した一方、集合住宅は▲16.6%(前月:▲21.2%)と2ヵ月連続で2桁のマイナスとなり、戸建てとは対照的な結果となった。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が▲5.8%ポイント(前月:+2.4%ポイント)と前月からマイナスに転じたものの、北東部が+4.2%ポイント(前月:▲3.0%ポイント)、南部が+3.2%ポイント(前月:▲8.6%ポイント)とプラスに転じたほか、西部が+0.4%ポイント(前月:+2.5%ポイント)と3ヵ月連続でプラスを維持した(図表4)。
前年同月比では+11.1%(前月:+0.8%)と4ヵ月連続のプラスとなった。こちらも戸建てが+22.3%(前月:+12.1%)と3ヵ月連続で2桁の伸びを維持した一方、集合住宅は▲16.6%(前月:▲21.2%)と2ヵ月連続で2桁のマイナスとなり、戸建てとは対照的な結果となった。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が▲5.8%ポイント(前月:+2.4%ポイント)と前月からマイナスに転じたものの、北東部が+4.2%ポイント(前月:▲3.0%ポイント)、南部が+3.2%ポイント(前月:▲8.6%ポイント)とプラスに転じたほか、西部が+0.4%ポイント(前月:+2.5%ポイント)と3ヵ月連続でプラスを維持した(図表4)。
先行指標である住宅着工許可件数は、前月比+5.2%(前月:▲0.5%)となった(図表5)。集合住宅が▲0.9%(前月:▲13.4%)と2ヵ月連続マイナスとなった一方、戸建てが+7.8%(前月:+6.2%)と5ヵ月連続となるプラスを維持して全体を押し上げた。
前年同月比は+8.1%(前月:+0.3%)と3ヵ月連続でプラスとなった。戸建てが+24.3%(前月:+15.8%)とプラスとなった一方、集合住宅が▲19.2%(前月:▲23.8%)とマイナスとなった。
ちなみに、9月の戸建て件数は着工件数が110.8万件と07年6月以来、許可件数が111.9万件と07年3月以来となり、いずれも13年ぶりの高水準となった。
前年同月比は+8.1%(前月:+0.3%)と3ヵ月連続でプラスとなった。戸建てが+24.3%(前月:+15.8%)とプラスとなった一方、集合住宅が▲19.2%(前月:▲23.8%)とマイナスとなった。
ちなみに、9月の戸建て件数は着工件数が110.8万件と07年6月以来、許可件数が111.9万件と07年3月以来となり、いずれも13年ぶりの高水準となった。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2020年10月21日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
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