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薬物乱用の欧米化-マリファナ使用の増加をどう食い止めるか
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
人類は、麻薬を大昔から用いてきた。麻薬は、世界中でさまざまな問題を引き起こしてきた。日本では、戦後、覚せい剤が蔓延して社会問題化した時期があった。ただ、日本は、これまで大麻の使用はそれほど多くなく、欧米とは異なる姿となっていた。近年、その姿に変化が生じている。
本稿では、麻薬を中心とした薬物乱用の現状について、みていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――麻薬の定義
1|一般用語としての麻薬と、法規制対象の麻薬は同じではない
2|法律と規制対象薬物の関係はやや複雑
3――麻薬などの薬物の特徴
1|薬物は精神依存や身体依存をもたらす
2|薬物には耐性獲得により、摂取量が増していくものもある
3|薬物は作用の違いにより、アッパー、ダウナー、サイケデリックに分けられる
4――主な麻薬及び向精神薬
1|ヘロインは、世界で最も大量に使用されている
2|コカインは、興奮、狂暴などの社会問題を引き起こす
3|LSDは、最も峻烈かつ特異な幻覚作用をもたらす
4|覚せい剤は、日本生まれで、日本で最も使用されている薬物
5|大麻は、妄想、幻覚、陶酔感、多幸感をもたらす
5――麻薬などの規制の状況
1|近年、覚せい剤や大麻の押収量が増えている
2|覚せい剤の検挙人数は減るいっぽう、大麻の検挙人数は増えつつある
3|未成年者で、大麻の検挙人数が増えている
4|大麻は覚せい剤よりも、「少しなら構わない」「個人の自由」とする考えが多い
(参考) 先進国の薬物使用経験
6――おわりに (私見)
(2020年06月16日「基礎研レター」)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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