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成功報酬型の医薬品価格設定-効いたときにだけ薬剤費を支払う仕組みの課題とは?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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近年、医療費の増大が進んでいる。その要因に、薬剤費があげられることがある。欧米では、新薬の価格設定に成功報酬を導入するケースが増えている。もし日本でも成功報酬が導入されれば、高額医薬品の薬剤費が抑えられるのではないか、との声も一部にある。しかし、現在のところ、日本ではその議論は進んでいない。
本稿では、欧米での成功報酬型の価格設定を概観して、その特徴や課題をみていくこととする。
■目次
1――はじめに
2――各国の薬剤価格
3――成功報酬型導入の動き
1|欧米では医薬品メーカーと保険者等の交渉の結果、成功報酬型が導入される
2|アメリカでは法制度が見直され、成功報酬型拡充の環境が整いつつある
3|医薬品の価値が不確実な場合でも市場投入できる
4――成功報酬型導入の課題
1|医薬品メーカーは保険会社等との契約交渉が必要
2|成功の定義づくりが簡単ではない
3|同じ医薬品でも病気の種類によって価格が異なることがある
4|成功報酬型の価格設定には実務上の課題も数多く残されている
5――成功報酬型の事例
6――おわりに (私見)
(2020年04月22日「基礎研レター」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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